研究概要 |
1.輪荷重装置 直径410mm,幅100mm,接地面積100mm×200mmで外周にポリウレタンゴムを巻き付けた車輪は3.5tfの載荷重での走行に十分耐え,本装置は年期の目的を十分に果たした。 2.RC供試体の静的および疲労実験 平成元年度に行った寸法100cm×160cm×6cmのRC供試体で,走行幅100cmの実験結果と平成2年度に行った同一の寸法のRC供試体で,走行幅160cmの実験結果とは大幅に異っていた。この理由としては,(1)荷重の走行速度の相違,(2)走行幅(距離)の相違かどであるが,小形の供試体ではわずかな実験条件の相違が結果に大きく影響された。 3.合成床版の静的破壊強度 鋼板が頭付きスタッドで結合された床版(いわゆるロビンソンスラブ)の静的耐力は,スタッドが周辺部のみに配置された場合には,付着せん断破壊形に,スタッドが全面に配置された場合には押抜きせん断破壊形に支配された。 4.合成床版の輪荷重疲労強度 モデル床版の1.と同様の輪荷重疲労実験を行った結果,(1)破壊形式は静的実験とはぼ同じであった。(2)縞付き鋼板は縞無し鋼板に比べて疲労強向上に非常に有効であった。ただし,実験した供試体は5体であり,実験結果と定量化するには,さらに,多くの供試体に対する同様の実験をつづける必要がある。 5.薄鋼板の付着せん断特性 縞無し,縞付き,スタッドの有無の計19体の供試体に対して,鋼板の面圧力の有無による実験結果より,合成床版の鋼板の付着せん断強度と変形特性がほぼ掴めた。
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