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1989 年度 実績報告書

注入材による地盤の割裂現象に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550392
研究機関早稲田大学

研究代表者

森 麟  早稲田大学, 理工学部, 教授 (70063237)

キーワード割裂 / 粘性土 / 注入材 / 注入圧
研究概要

注入材を地盤中に作った空洞部に高圧で注入すると空洞地盤が割裂して注入材が割裂脈に沿って逸走し、種々のマイナス効果をもたらす。
今年度の研究としては粘性土地盤にボ-リングその他で空洞を作った場合、ここに注入材などを圧入したときの割裂発生圧が注入材の粘性、空洞部の拘束圧、粘性土地盤の一軸圧縮強度および土被り厚さの空洞径に対する比率(径比)などにより、どのように影響されるかを調査し、次のことを明らかにしている。
(1)注入材の粘性の影響は粘性が大きくなるほど割裂圧が大きくなり、粘性をフロ-値で表わすと、割裂圧はフロ-値の関係として表わすことができる。式は省略する。フロ-値が30〜40秒以上になると割裂圧は一定値に収束する。
(2)空洞部の拘束圧(作用する最小上圧)は割裂圧にそのまま影響し、拘束圧の増分だけ割裂圧も大きくなる。
(3)粘性土の一軸圧縮強度が増すと割裂圧も大きくなり割裂圧は次式の形で示すことができる。
Pf=σ_3+αqu……(1)
ここにσ_3:拘束圧、qu:一軸圧縮強度、α:注入材の粘性と土被りに関する径比によって変化する係数、αの詳細についてはまだ十分に解明していない。
(4)土被りに関する径比が割裂圧に及ぼす影響は(1)式のαに含まれ、径比が小さくなるほどαは小さくなる。また土被りそのものが小さくなると拘束圧σ_3の大きさも減少するので、割裂圧はその影響も受ける。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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