研究課題/領域番号 |
01550404
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高棹 琢馬 京都大学, 工学部, 教授 (30025895)
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研究分担者 |
堀 智晴 京都大学, 工学部, 助手 (20190225)
宝 馨 京都大学, 工学部, 助手 (80144327)
椎葉 充晴 京都大学, 工学部, 助教授 (90026352)
池淵 周一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20026181)
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キーワード | 国土数値情報 / ディジタルマップ / 流域地形 / 地形則 / 河道網 / 地形性降雨 |
研究概要 |
本研究では、建設省国土地理院が整備している国土数値情報のうち昭和50年に整備された地形・土地分類・湖沼に関するデ-タ、昭和52年に整備された流域に関するデ-タを利用することを考える。これらは整備後十余年経過したわけであるが、大量のデ-タであるが故に大型計算機上でもデ-タの取り扱いが煩雑(主としてユ-ザ-用の計算・記憶容量の制限による)であったため、必ずしも有効に利用されてこなかった。本研究はこの「数値化された地図」の活用を図るものであって、流域地形の定量的な把握と地形量の一般的な特性の抽出、降水流出計算に必要な地形量の導出、さらには地形性降雨の生起場の解析を行なった。 本年度の成果は以下のようである。 1.流路位置デ-タを利用した地形則の検討(高棹・宝・堀)地形図上の流路(河川)および流域界の位置と標高が格納されたファイル(KS-272、273)を利用して、日本全国多数の流域の種々の地形量を算出した。 2.標高デ-タを利用した水文地形解析(高棹・椎葉・宝)約250m間隔のメッシュ交点の標高値が格納されたファイル(KS-110-1)を利用して次のような作業を自動的に行なう計算処理システムを構築した。(1)雨水の流下方向を追跡し、流路長・流路勾配・集水面積を計量して流路網の水文地形学的特性を定量的に調べる:(2)流路に付随する流域斜面を同定し、その長さ・勾配を求め、流出計算に必要な地形的諸量を導出する。 3.標高デ-タとレ-ダ雨量計情報を組み合わせた地形性降雨の解析(池淵)流出現象のインプットとなる降雨の量的把握を目標として、標高とレ-ダ-雨量計情報との関係を調べ地形性降雨の生起場を物理的に解析した。
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