研究課題/領域番号 |
01550410
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
斉藤 和夫 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00001222)
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研究分担者 |
磯崎 真一 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (80176255)
中辻 隆 北海道大学, 工学部, 講師 (60123949)
新田 登 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (50002853)
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キーワード | 交通事故 / 対策計画 / システム / 対策効果 / 交通安全 |
研究概要 |
道路ネットワ-クにおける交通事故危険地点を科学的に検出し、検出された地点(または区間)において最も効果が期待される対策計画プログラムの策定を可能とする費用効果分析法を組込んだ対策計画システムの構築を目的とした本研究において、本年度は(1)計画システムの構成、(2)交通事故危険度評価法の検討、(3)対策・効果マトリックスの作成、を中心とした研究を展開した。その研究成果の概要をまとめると、次のようになる。 (1)対策計画システムの構成 対策計画システムは、これまでの研究や諸外国の例を参考にして、(1)デ-タ収集管理(2)危険地点(区間)検出(3)危険地点事故分析と対策手段の開発(4)対策効果の推定とプライオリティ(5)対策計画プログラムの策定(6)対策実施の効果の把握、というサブシステムの段階的過程からなるシステムを構成した。 (2)交通事故危険度評価法 事故危険度評価は、上記の(2)の過程における科学的な問題地点検出方法として、対策計画策定システムを構築する上で重要な要素である。本年度は3種類の統計的方法について、北海道の国道事故を研究対象とて検討し、重回帰式を用いた危険地点の検出方法が有効であることを確認した。 (3)対策・効果マトリックス これまでわが国および諸外国において実施されてきた安全対策手段について、その効果の評価が行われたものについて整理し、対策と効果の関係が明らかになる対策・効果マトリクスを作成した。 以上の本年度の研究成果は、次年度の費用対効果分析法と合せて計画策定システムとしてプログラム化する。
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