研究概要 |
平成3年度は予定より遅れていたCCDカメラキャリブレ-ションのためのタ-ゲットの検知法の研究を行った。またディジタルプロッタの本質であるCADの設計を行った。その後は研究成果のとりまとめに当てている。3年度の研究成果は次のようである。 1.タ-ゲットの検知法ーーーCCDカメラのキャリブレ-ションでは比較的画素が大きいため従来のカメラのキャリブレ-ションのように小さなタ-ゲットを使う訳には行かない。われわれは球形のタ-ゲットを使って,どの方向から撮影しても画像が円になるようにして,その中心の画像座標を正確に測定することを試みた。しかし照明の加減がむずかしく,すべてのタ-ゲットで真円をだすことができず,十分な計測精度が出なかった。 2.CADの設計ーーーディジタルブロッタの本質は立体画像計測とそれを制御するCADである。平成2年度にようやくCADの開発環境が整い予備的な研究を行っていた。3年度には手元のワ-クステ-ションとパソコンを用い測量用のCADの開発を進め,年度内に終了した。ディジタルプロッタはまだ完全に実用にできないため,これをト-タルステ-ションに接続し,地上測量ないし現場用の測量システムとして発表した。 これらの研究は一部を3年度中に学会誌に公表したが,さらに残りを4年度中に学会発表する予定である。また4年度以降は実用的なシステム開発に取り組みたいと考えている。
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