研究課題/領域番号 |
01550448
|
研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
羽倉 弘人 千葉工業大学, 工学部, 教授 (70083889)
|
研究分担者 |
小泉 俊雄 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (10083883)
|
キーワード | 局所地形と風 / 風の観測システム / 建物周辺気流 / 山地の風 / 地形模型実験 / 暴風災害予測 / 風害危険度想定図 / 岬周辺の風 |
研究概要 |
本研究は飛行船型係留気球を用いて、都市部および山地の接地境界層内の風を観測し、地表面の粗さ、局所地形との関連について、風の特性を解析するものである。本年度の研究成果は次の通りである。 1.都市部の風の観測と解析 (1)簡易空中写真測量法を利用した風の観測システムの開発 現地において地上付近の風の流れを3次元的にとらえることは風の研究において極めて重要なことである。そこで我々は風の流れの水平、鉛直の両方のデ-タを空中写真を用いて測定するシステムを開発した。本システムは35ミリカメラを搭載した2個の気球を用いて、トレ-サ-として放流した風船をステレオ撮影し、その流跡線を解析するものである。 (2)建物周辺気流の流跡線測定と解析 上記の観測システムを用いて、JR京葉線新習志野駅前の千葉工大芝園キャンパスの建物周辺気流の観測を行った。そして建物付近の剥離流の存在などの気流の様子を、自然風観測のデ-タとして確認した。なお芝園キャンパスの風洞模型実験もあわせて実施した。 2.山地の風の観測と解析 6月2日、6月30日、9月2日〜9月6日にわたり明鐘岬周辺に観測点を27点選定し、地上の風向、風速の現地観測を行った。そしてそのデ-タをもとに地形の影響の様子および風速や乱れの強さを解析する際の評価時間のとり方などについて検討を行った。 3.明鐘岬周辺の風洞模型実験 縮尺1500分の1の明鐘岬周辺の地形模型を用いて、低空から上空までの風の流れの様子を調べ、低空になるにつれて地形の影響を受けている状況を確認した。また現地観測結果とも比較し、風洞模型実験法についても検討した。
|