研究課題/領域番号 |
01550454
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
浅野 幸一郎 関西大学, 工学部, 教授 (80067644)
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研究分担者 |
鈴木 三四郎 関西大学, 工学部, 専任講師 (40067749)
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キーワード | 非定常スペクトル / ランダム地震入力 / 2次モ-メント応答評価 / 地震信頼性 / 確定地震入力 / 弾塑性構造物 / 応答変動 / 免震・制震システム |
研究概要 |
本研究の目的は、実測強震記録、常時微動測定結果、地盤定数などのデ-タに基づき、特定の敷地地盤に予想される振幅包絡線関数、卓越振動数と形状係数により表現される非定常スペクトル特性を有するランダム地震入力モデルを作成し、構造物の強い非線形応答を対象に開発した等価線形化法による2次モ-メント応答評価法に基づく地震信頼性解析により、地震入力の不確実性を考慮した構造物の地震信頼性評価法に、より高い信頼性を賦与するための具体的な方法論を提示することにある。 今年度の研究成果は、以下の如くである。 1.特定の敷地地盤に予想される、構造物の地震信頼性解析のための地震入力特性を明らかにするために、 (1)過去の実測強震記録(米国、日本国内)の記録を収集し、分類・整理した。 (2)上記(1)の資料から、地震入力を規定する振幅包絡線関数、振動数に関する非定常スペクトルの卓越振動数、山の鋭さに関する形状係数を時間関数としてシミュレ-トした。 (3)地震入力を規定する非定常パラメ-タ-の、シミュレ-ション関数のばらつきについて検討し、実測デ-タは変動係数のほぼ1割以内に収まることを示した。 2.構造物の地震信頼性解析法の適用例として、免震・制震システムを含む建築架構を対象にした解析法を開発した。
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