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1990 年度 実績報告書

複合交通騒音の評価法の開発に関する国際共同研究ースウェ-デン・イエテボリ大学との共同研究(日本部分)

研究課題

研究課題/領域番号 01550455
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

泉 清人  室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002860)

キーワード騒音評価 / 交通騒音 / 社会調査 / 複合騒音 / 住民反応
研究概要

1.社会調査(旭川市)
イエテボリ大学との共同研究の実施要領にもとづいて、1990年8月に旭川市において社会調査を行った。市内東4条近辺の主要道路(永山裏道路線)沿線の一般住居100戸を対象にアンケ-ト調査を行い,50%の回収を得た。ついで、基準点における24時間連続騒音測定と各戸への伝搬レベルの測定を行った。この結果の分析を行った。
2.社会調査(登別市)
1989年に登別市において行った社会調査を補完して,166戸を対象とする電話法によるアンケ-ト調査を行い、鉄道と自動車の複合騒音の不快感に関する住民反応を得た。回答率は81%であった。
3.交通騒音に関する住民反応の分析
1989年度,1990年度における室蘭市,登別市,旭川市の社会調査を総合的に分析した結果,現在広く採用されている騒音評価法の適合性が極めて低いことを見出した。この主たる理由は、既往の評価法は騒音の物理的要因のみを評価の根拠としていることにある.そこで、社会調査から得た情報にもとづき、住民の個人要因,環境要因,住居要因からなるパスモデルを構築し,パス解析を行った。この結果、道路交通騒音による不快感は、騒音レベルのみによっては適切に評価することは出来ず,「聴取妨害」,「睡眠妨害」,「生理的影響」,「敏感士」,「地域居住年数」を評価に取り込む必要があることを見出した。さらに地域比較の結果,これらの要因の効果は地域によって異り、その原因が自動車交通量と密接に関係していることを予見した。
4.今後の展開と課題
スウェ-デンにおける調査が進行中であり、また、熊本大学矢野隆助教授が共同研究に参加した。各地での調査を総合した知見を高めたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Izumi,Kiyoto: "A survey on the Community Response to Road Traffic noise in the Mixed Noise Environment" Proceedings of Inter.Noise 90. Vol.I. 279-282 (1990)

  • [文献書誌] 泉 清人: "自動車騒音の住民反応に関する社会調査(登別市)" 日本音響学会騒音研究会資料. Nー90ー28. 1-8 (1990)

  • [文献書誌] 泉 清人: "自動車騒音と鉄道騒音の住民反応に関する社会調査" 日本建築学会北海道支部研究報告集. No.63. 209-212 (1990)

  • [文献書誌] 高橋 弥生: "鉄道と自動車の複合騒音の社会反応に関する研究" 日本建築学会北海道支部研究報告集. No.64. 249-252 (1991)

  • [文献書誌] 泉 清人: "道路交通騒音に関する住民反応の地域比較研究(1)" 日本建築学会北海道支部研究報告集. No.64. 253-256 (1991)

  • [文献書誌] Izumi,Kiyoto: "Community Response to Road Traffic Noise:Social Surveys in Three cities in Hokkaido" Journal of Sound and Vibration.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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