生涯学習時代にふさわしい学習者1人1人の学習の個別化を可能とする生涯学習センタ-のオ-プンプラン化の原則を明らかにするため、1.「生涯学習モデル市区町村事業」115市区町村を対象に、生涯学習のまちづくりの中での生涯学習センタ-の機能と役割を調査、2.既存の生涯学習センタ-及び類似施設15施設を対象とした、施設のオ-プンプラン度の調査、3.特にオ-プンプラン度の高い3施設の施設利用者に対し、利用の面からのオ-プンプランの効果を調査、以上の3種類の調査から研究を行った。 1.まちづくりの中での生涯学習センタ- 全国調査から、生涯学習の各種事業の推進体制はかなり進んできており、学習の場の整備として「既存の身近な施設の整備」、拠点となる「生涯学習センタ-の整備」を望んでいることが分った。 2.既存の生涯学習センタ-及び類似施設のオ-プン化 県と市区町村レベルで生涯学習センタ-及びそのあり方は異なっていることが分った。個人利用から見たオ-プン化は、各施設で重視され、特に利用者が気軽に利用でき、かつ柔軟に利用できる雰囲気を与えている等学習の個別化に有効であることが分った。また施設の内部の機能間の連携を進める上で、利用者の多様なニ-ズに応えるため、情報提供機能を核とした機能間連携と、それをスム-スに行うため各機能相互をオ-プンな形で配置することが有効であることが分かった。 3.施設利用者調査から見たオ-プン化 施設利用者は現在の生涯学習センタ-に対し、実習機能を持つ部屋のオ-プン化を更に進めることを希望しており、利用者のついで利用から見た結果からは、エントランスホ-ルに面するオ-プンな空間ほどついで利用されることが分かった。
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