生涯学習時代にふさわしい学習者1人1人の学習の個別化を可能とする生涯学習センタ-のオ-プンプラン化の原則を明らかにするため、「生涯学習モデル市区町村事業の115市区町村を対象とした生涯学習センタ-の有無、計画の有無を調査し、その場合のオ-プンプラン化の視点をアンケ-トした。更に既存の生涯学習センタ-17施設を訪問調査し、各施設のオ-プンプラン化の状況とオ-プンプランに対する意見をヒヤリングした。その中からオ-プン化の進んでいる横浜、山形、群馬、福井の4施設に対し、利用者実態調査を行い、オ-プン化によって利用効果が高まる「ついで利用」の実態を把握した。 1、既存の17生涯学習センタ-の訪門調査から得た機能間連携によるオ-プン化は、「情報ー学習」、「情報ー相談」、「情報ー調査・研究」、「実習ー養成」、「相談ー学習」、「相談ー実習」、「学習ー実習」等ほとんどの機能間があげられた、特に情報を中心に学習、相談、実習間のつながりを強く求めている。 2、4施設の利用者実態調査から、オ-プン化への希望を個人利用希望諸室から見ると、オ-プン化されていない諸室のほとんどに個人利用の希望が出いる。この意味では全般の諸室に対するオ-プン化が望まれていると言える。 3、4施設の利用者実態調査から、オ-プン化への希望をついで利用(来館目的以外の部屋を利用する)から見ると、各施設とも3割〜5、5割のついで利用率があり、その中で最も高率なのが山形で54%に及ぶ、この施設が4施設の中では最もオ-プン化しており、その意味ではオ-プン化がついで利用を増やすと言える。 4、4施設の利用者実態調査から、階をまたがるついで利用はその階同士をつなぐ吹抜や階段の位置に左右されることが分った。
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