研究課題/領域番号 |
01550474
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
両角 光男 熊本大学, 工学部, 助教授 (50040449)
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研究分担者 |
大澤 義明 熊本大学, 工学部, 助手 (50183760)
木島 安史 熊本大学, 工学部, 教授 (90040427)
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キーワード | コンピュ-タマッピング / 地理情報システム / パ-ソナルコンピュ-タ / 交通計画 / ネットワ-ク解析 |
研究概要 |
1.解析作業および解析結果を画像表現するための32ビットパ-ソナルコンピュ-タと、ディスプレイに描かれた画像をフィルム撮影するためのマルチスキャン・イメ-ジプリンタを購入した。 2.これまで16ビットパ-ソナルコンピュ-タ上に構築していた移動のシミュレ-ションモデルや基礎デ-タを新規購入のシステムに移植した。これまでは、第一に公共交通や自家用車による最短路に沿った移動所要時間解析に時間がかかる、第2にディスプレイの解像度が低いため小地域の情報を失わずに全体の状況を判断しにくい等の技術的制約があった。新しいシステムでは解析時間は半分以下、画像の解像度は約4倍になったため、都市計画支援システムとしての性能的条件を満たし得たと考えている。またイメ-ジプリンタの導入により、解析結果を手軽にしかも美しいカラ-画像として記録できるようになった。解析結果とは別の次元で語るべきだが、計画について様々な立場の人々が討議する際に、情報の視覚表現がかなり影響力をもつことが分かって来た。 3.自動車の交通流分布の解析については、新規購入システムでも、熊本市レベルの計画を扱おうとすると、1ケ-スの解析に1時間以上かかるなど十分な対話性が得られなかった。そこで、大型計算機で解析を行い、解析結果をファイル転送しパ-ソナルコンピュ-タで画像表現する方法をとった。西回りバイパスなど具体的計画案の評価については、平成2年度に実施する計画である。 4.研究の初期段階で、CG大阪(CG技術セミナ-)においてシステムの概要を報告し、また、2月段階で総務庁統計センタ-より、システムの概要や技術的諸問題について視察を受ける機会を得た。いずれの機会においても開発中のシステム意義や利用法について高い評価を得た。熊本における具体的政策における試行が来年度の課題である。
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