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1989 年度 実績報告書

初期中世教会堂の設計技法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550482
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

藤本 康雄  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (90027772)

研究分担者 西田 雅嗣  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (80198473)
竹内 次男  京都工芸繊維大学, 美術工芸資料館, 助教授 (30069827)
キーワード西洋中世建築設計法 / 16目方眼 / シト-会教会堂 / ヴィラ-ル・ド・オヌク-ル / ロ-マ尺・カロリング尺 / 中世縮尺図法 / ランス羊皮紙図面 / カロリング建築
研究概要

以下のような研究成果を得た。
1.C.ハイツ著「カロリング期宗教建築」の訳出完了:
藤本・竹内は分担してこの作業に当たり、主文の全訳を完了した。これにより初期中世教会堂の機能と形態構成の変遷の全容が、ほぼ明らかになった。引続き、注記の訳出と訳注の付加を進め、精密に過ぎる内容の一部を整理して、カロリング期教会堂建築通史に編成することを計画中である。
2.「ヴィラ-ル・ド・オヌク-ルの画帖」中の建築図面に関する英文レポ-トの完成:
藤本・西田が担当。同画帖所載の中世教会堂平・立面について、ロ-マ・カロリング両尺と16目方眼を基本とした幾何図形モデュ-ル構成に関する藤本所説を英語論文に纒めた。さきに発表した仏文レポ-トとあわせ、海外での認知をすすめる効果が期待される。
3.[ランス羊皮紙建築図面]の16目方眼構成と縮尺図法の解明:
藤本が担当。13世紀のものとされる同建築図面に、ロ-マ吋による16目方眼の構成法のあることをつきとめ、サン・ニケ-ズ教会堂実際寸法との比較により、1/8吋を実寸法1ロ-マ尺とする縮尺法のあることが明らかになった。
4.シト-会教会堂平面の構成法の解明:西田・藤本が担当。モリモン、フオントネイなどのシト-会教会堂平面の構成について、ヴィラ-ル・ド・オヌク-ルの画帖中のシト-会教会堂平面の特徴との比較を通じ、正三角形による構成手法を明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤本康雄: "Scales and Grid Schematsim in the Sketchbook of Villard de Honnecourt" 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告「人文」. 38. 7-25 (1990)

  • [文献書誌] 藤本康雄: "13世紀フランス羊皮紙建築図面に見る16目方眼と尺度用法" 平成2年度日本建築学会近畿支部研究報告集. 30. (1990)

  • [文献書誌] 西田雅嗣: "シト-会教会堂平面の構成法について-ヴィラ-ル・ド・オヌク-ル、モリモン、フオントネイ-" 平成2年度日本建築学会近畿支部研究報告集. 30. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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