研究課題/領域番号 |
01550493
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
島田 荘平 東京大学, 工学部, 助教授 (40011233)
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研究分担者 |
茂木 源人 東京大学, 工学部, 助手 (70182160)
杉浦 哲雄 東京大学, 工学部, 助手 (60010980)
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キーワード | 岩石 / 比熱 / 示差熱分析計 / 地熱 / 熱伝導率 / 温度伝導率 |
研究概要 |
地熱開発などと関連して、最近特に重要視されている岩石の熱物性のうち、最も測定例の少ない高温下での比熱を、示差熱分析計で測定した。これと平行して、間接法で比熱を求める準備として、高温下での熱伝導率の測定を行った。 示差熱分析計による測定では、再現性が不十分であったのでその原因につき検討した。その結果、微少重量(約1mg)の測定に問題があり、空容器、試料容器、標準試料容器の重量の不揃いが原因であることが分かった。また、試料の粒度の不均一が測定値に大きく影響することも分かった。この点を改良しつつ、安定したベ-スラインを得るために最も適した容器の種類、昇温速度を求める実験を続行中である。 熱伝導率に関しては、500℃までは測定出来ているが、それ以上の高温ではうまく測定出来ていない。使用している導線の耐熱性が無いためである。この点はすぐに解決できると考えている。 温度伝導率に関しては熱線法の温度の立ち上がり部分から求めるようにしている。この温度の対時間変化が理論曲線から若干外れているので、その原因と対策を考慮中である。 なお、測定に使用した岩石は花こう岩である。
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