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1989 年度 実績報告書

超音波検査法における分解能の向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550494
研究機関京都大学

研究代表者

芦田 譲  京都大学, 工学部, 助教授 (60184165)

研究分担者 渡辺 俊樹  京都大学, 工学部, 助手 (50210935)
キーワード超音波検査法 / 分解能 / 超音波デ-タ処理 / 物理探査
研究概要

超音波検査法においてその分解能の向上は重要である。ここでは、反射法地震探査で用いられるデ-タ取得、処理技術を超音波デ-タに適用した。その結果、以下のことが明らかになった。
1.媒質の吸収特性が小さくて無視できる場合には、ウェ-ブレット処理およびCDP重合により分解能が向上する。
2.CDP重合法でデ-タを取得することにより、媒質中の超音波伝播速度がわかる。
3.媒質の吸収特性が大きい場合には、スペクトル比法によりその吸収特性を推定し、任意の深度における基本波形を合成し、それを用いてウェ-ブレット処理を行うことにより分解能が向上する。
4.人体の擬似生体モデルを対象として得られたデ-タに対しウェ-ブレット処理、CDP重合、マイグレ-ション、合成音響インピ-ダンスログなどのデ-タ処理を施すことにより、以下の事が明らかになった。
(1)直径1cmの大きさの血管あるいはのう胞は十分分解可能である。
(2)マイグレ-ション処理により、反射係数に対応した反射波の極性が得られる。
今後の展望としては、
1.擬似生体モデルにより分解能の限界を調べる。
2.三次元デ-タ取得および処理技術を適用する。
ことが考えれらる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 芦田譲,大川史郎,梅戸在明: "超音波検査法における分解能の向上(1)-ウェ-ブレット処理およびCDP重合処理の効果-" 物理探査. 41. 133-145 (1988)

  • [文献書誌] 芦田譲,大川史郎,梅戸在明: "超音波検査法における分解能の向上(2)-吸収特性を考慮したウェ-ブレット処理の効果-" 物理探査. 41. 146-157 (1988)

  • [文献書誌] 芦田譲,大川史郎,梅戸在明: "超音波検査法における分解能の向上(3)-擬似生体による実験-" 物理探査. 41. 158-170 (1988)

  • [文献書誌] Yuzuru Ashida: "The Improvement of Resolution on the Ultrasonic Inspection method" Memoirs of the FACULTY of ENGINEERING,KYOTO UNIVERSITY. 50. 37-81 (1988)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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