平成2年度においては超音波検査法の分解能の向上とデ-タの評価のための各種図面の作成を目的として、三次元的にデ-タを取得し、三次元処理を実施した。その結果、以下のことが明らかになった。 1.三次元マイグレ-ションにより、従来の二次元マイグレ-ションに比べてより正確に媒体内の構造や異常を把握することが可能になる。 2.媒体内の垂直方向の断面に加えて、ある時間において水平方向にスライスした断面を作成し垂直断面とスライス断面とを併せて表示することにより反射ホライゾンの追跡が容易に行いうる。 3.三次元調査では反射点が面的に分布することから、任意の方向の測線を設けてその垂直断面を作成することが可能になることから、解釈作業が容易になる。 4.三次元デ-タボリュ-ムがぼう大になるため、効率よくデ-タ取得、処理および解釈を行うには多チャンネルのデジタル探査装置と会話形式による処理、解釈システムが必要となる。
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