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1989 年度 実績報告書

Cl_2とH_2を同時に利用する溶銑の気化脱珪に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550526
研究機関千葉工業大学

研究代表者

雀部 実  千葉工業大学, 工学部, 教授 (00016370)

キーワード鉄鋼製錬 / 銑鉄 / 珪素 / 脱珪
研究概要

鉄鋼製造工程中の中間製品である銑鉄中の珪素濃度を最適組成に制御すること、また、銑鉄から除去された珪素を有効に利用することを目的に、小型実験を行なった。
まず、1350℃で黒鉛ルツボに溶解した炭素飽和、0.5%SiのFe-C-Si合金にCl_2ガスを吹込んだところ、FeとSiが同時に塩化されて目的を達成することができなかった。
次いで、ルツボの底付近にCl_2を吹込むように装置を改造し、同時に溶鉄表面にH_2を吹きつけるようにした。1350℃でCl_2とH_2を同時に作用させたところ、Siのみが塩化できるようになった。時間とともにSiの減少量を測定したところ、以下の事が明らかになった。
1)Cl_2とH_2の送入量の比、すなわち流量の比はCl_2-H_2爆鳴気を形成しないようなCl_2濃度の低いところでも、十分脱珪ができる。
2)反応速度は、見掛け上、Si濃度に関し一次反応速度式で整理できる。
3)鉄の歩留りは98%以上である。
4)Cl_2はいったんFeCl_2とSiCl_4を発生させ、この反応生成物は気体として溶鉄中を上昇し、溶鉄表面でH_2と接触し分圧の大きいFeCl_2のみが還元される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.SASABE and M.KANEKO: "Desiliconigation of Melten Iron by Using FeCl_2 or Cl_2" 6th International Iron and Steel Congress. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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