研究課題/領域番号 |
01550572
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石井 大道 名古屋大学, 工学部, 教授 (70022986)
|
研究分担者 |
竹内 豊英 名古屋大学, 省資源エネルギー研究センター, 助教授 (40135322)
|
キーワード | ミクロカラム / 圧力プログラミング / 温度プログラミング / 液体クロマトグラフィ- / 超臨界液体クロマトグラフィ- / ガスクロマトグラフィ- |
研究概要 |
クロマトグラフィ-の分離モ-ドはカラム中の移動相の物理的状態によって液体クロマトグラフィ-(LC)、超臨界流体クロマトグラフィ-(SFC)及びガスクロマトグラフィ-(GC)に分類される。移動相の物理的状態は温度と圧力によって制御できるので分離モ-ドはカラム内の温度と圧力を変えることによって選択できることになる。すなわち、この2つのパラメ-タ-を調節できるシステムを開発することによってLC、SFC及びGC分離を1つのシステムで達成できる。開発した装置は移動相送液システム、試料注入部、分離カラム、カラム温度制御部、検出部及びカラム内圧力制御部からなる。常温で移動相を液体に保てる場合には、圧力プログラミングが可能なLC用ポンプとGC用オ-ブンを使用することによってカラム温度及び圧力をプログラムすることができた。試料注入は市販のミクロLC用のインジェクタ-を用いて0.02〜0.2μIを注入した。紫外線吸収検出器また炎イオン化検出器を用いた。LC用シリカ系充填剤(3〜30μm)を詰めた内径0.3〜0.5mmの分離カラムを調製し、開発したシステムを用いて移動相や操作条件(カラム温度・圧力)を適当に選択することによって3つのクロマトグラフィ-分離を同一のシステムで達成することができた。場合によっては、1回の分析操作の間に多種のクロマトグラフィ-分離を組み合わせることも可能で広範囲の揮発度(極性)を有する成分の一斉分離に有効であると考えらえた。これは用いたミクロカラム(0.3-0.5mm内径)が各クロマトグラフィ-に共通する理想的なサイズであることを示唆している。クロマトグラフィ-の一体化によってクロマトグラフィ-の汎用性と性能が更に高められることが期待される。
|