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1990 年度 実績報告書

凝集色中心を利用した光化学的ホ-ルバ-ニング用無機アモルファス材料の探索

研究課題

研究課題/領域番号 01550597
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

細野 秀雄  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30157028)

キーワードフォトクロミズム / 感光性ガラス / カルシウムアルミネ-トガラス / イオン注入 / 酸素欠陥
研究概要

本年度の研究結果は次の3つに大別される
(I)シリカガラスへのイオン注入による点欠陥生成
化学的に活性な非希ガスイオンであるSi^+とP^+を160KeVで注入し,酸素と反応させることにより,酸素欠乏型点欠陥の生成を試みた。注入イオン濃度とほぼ同じオ-ダ-の高濃度の【.triーsubstituted left.】SiーSi【.triーsubstitute right.】結合と,それよりも1桁低い濃度の酸素空孔が生成することを明らかにした。Si^+を6×10^<16>ions/cm^2以上注入した試料中には【.triーsubstituted left.】SiーSiーSi【.triーsubstitute right.】という凝集型酸素欠乏欠陥の生成が示唆された。【.triーsubstituted left.】SiーSi【.triーsubstituted right.】と酸素空孔については吸収/発光スペクトルの結果より零フォノン線は観測されず,電子ー格子相互作用が強くPHBの生成には不適であると結論した。
(II)ハライドガラス中へのF中心の生成の試み
易原子価可変成分を含まないCaF_2ーBaF_2ーAlF_3ガラスを対象にして,金属アルミニウム粉末などをバッチに添加するなどしてフッ素欠乏欠陥の生成を検討した。Ce^<3+>をド-プしておき,UV光照射により光電子をF欠乏中心にトラップさせることにより検出を試みたが,明瞭な結論は得られなかった。
(III)CaOーAl_2O_3ーSiO_2系環元ガラスのフォトクロミズムとPHBの検討
前年度,2成分系CaOーAl_2O_3ガラスを強還元雰囲気で溶融すると酸素欠乏欠陥が生成し,UV光照射でフォトクロミズムを示すことを見出した。そこでガラスの調製がより容易な3成分系への拡張を試みた。SiO_2含量に関係なく同様のフォトクロミズムが観測されたので網目形成イオンの種類は現象発現と関係しないことが裏付けられた。Arレ-ザ光(5145A)を4,2Kで照射したがホ-ルは生成せず吸収帯そのもののブリ-チが観測された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Hosono: "Properties and Mechanism of Photochromism in Reduced Calcium Aluminate Glasses" Journal of Applied Physics. 67. 2840-2847 (1991)

  • [文献書誌] H.Hosono: "Information about interaction of implanted ions with amorphous Silica obtained from structural defects" Transaction of Materials Research Society of Japan. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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