研究課題/領域番号 |
01550645
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
村松 広重 岐阜大学, 工学部, 教授 (20210065)
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研究分担者 |
松居 正樹 岐阜大学, 工学部, 助手 (60108058)
柴田 勝喜 岐阜大学, 工学部, 助教授 (80021591)
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キーワード | フッ素化 / 四フッ化硫黄 / トリフルオロメチル基 / フラン誘導体 / チオフエン誘導体 / アセチレン誘導体 |
研究概要 |
1.塩化アルミニウムを用いて1、2-ジフルオロテトラクロロエタンの異性化を行ない、1、1-ジフルオロテトラクロロエタンを得、次いで亜鉛による脱塩素反応により1、1-ジクロロ-2、2、2-ジフルオロエチレンを合成した。 2.フラン、チオフエンの2、5-ジカルボン酸を、粘液酸の脱水環化及び2、5-ビス(クロロメチル)チオフエンの酸化によってそれぞれ合成し、これらをハステロイ製オ-トクレ-ブ中、無水フッ酸の存在下、四フッ化硫黄でフッ素化して、2、5-ビス(トリフルオロメチル)フラン及びチオフエンを得た。対応するモノカルボン酸を同様な条件下、四フッ化硫黄でフッ素化すると、開環重合してタ-ル状物を与えるのみなので、トリフルオロメチル基を2位に1ヶ含むフラン、チオフエン類は、上記ジカルボン酸を部分的にフッ素化し、生成した'5-トリフルオロメチル-2-フランカルボン酸及び-チオフエンカルボン酸を銅の存在下、キノリン中で加熱、脱炭酸して合成した。 3.このようにして合成したトリフルオロメチル基を1ヶないし2ヶ含むフラン、チオフエン類をn-ブチル リチウムでリチオ体とした後、1、1-ジクロロ-2、2-ジフルオロエチレンと反応させ、1-フルオロ-2、2-ジクロロビニル基をもつ対応するフラン及びチオフエン類を得た。これらはさらにn-ブチル リチウムと反応させ、上述のハロジニル基をエチニル基に収率良く転換させることができた。
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