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1990 年度 実績報告書

有機ケイ素化合物を用いるフッ素置換生理活性含窒素複素環化合物の新しい合成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 01550681
研究機関東京理科大学

研究代表者

小中原 猛雄  東京理科大学, 理工学部, 助教授 (80084333)

キーワードキノリジン / フッ素化合物 / ナフチリジン / ピリジン / 環化反応 / 有機ケイ素反応剤 / Nーシリルー1ーアザアリルアニオン / 複素環化合物
研究概要

(i)6ーArylー2ーfluoroー5ー(3ーmethylー5ーisoxazolyl)ー4ーpentafluoroethylー3ーtririfluoromethylpyridine (1)の1,6ーnaphthyridinー4one誘導体(2)への環変換反応: 化合物(1)は当初4ーfluoro体であると推定していたが、その後の研究により2ーfluoro体であることが明らかになった。(1)を酸化白金触媒下常圧で接触還元すると相当する6ーarylー5(3ーaminoー2ーbutーenoyl)pyridine誘導体(3)が定量的に得られた(Ar=C_6H_5,pーCH_3C_6H_4,pーCH_3OC_6H_4,pーClC_6H_4,pーN(CH_3)_2C_6H_4,収率=97,74,52,80,93%)。(3)をエタノ-ル中24h還流しても全く変化ないが、THF中室温で水酸化ナトリウム水溶液で処理すると脱C_2H_5基をともなう閉環反応により、5ーarylー7ーfluoroー2ーmethylー8ーtrifluoromethylー1,4ーdihydroー1,6ーnaphーthyridinー4ーone(2)を良好な収率で与えた(Ar=C_6H_5,pーClC_6H_4,収率=63,67%)。今後、反応条件の最適化と他の誘導体の合成を行い、さらに化合物(1),(2),(3)の生理活性を評価する予定である。
(ii)一般的Nーsilylー1ーazaーallyl anion合成法の開発:αー水素を有するアルデヒド(CH_3CHO,C_6H_5CH_2CHO)とLi[NSi(CH_3)_3]_2からNーsilylimineが生成することは確認できたが、これをnーBuLiまたはC_6H_5Liで処理してNーsilylー1ーazaーallyl anionを効率よく得る方法は現段階ではみつかっていない。
(iii)Rf置換benzoquinolizinー4ーone誘導体の合成:2ーmethylquinoline,1ーmethylisoquinoline,2ーmethylisoquinolineのほか2ーmethylpyrazine 2,3ーlutidine,2,5ーlutidine,2,3,5ーcolidine,2ーethylpyridineの2位のメチル基またはメチレン基をtrimethylsilyl化後低温でtetrabutylーammonium fluoride存在下perfluoroー2ーmethylー2ーpenteneで処理し、ひきつづきその反応混合物をxylene中還流すると相当するFf置換quinolizinー4ーoneまたはそのベンゾ誘導体が15〜68%収率で得られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小中原 猛雄: "Nーシリルー1ーアザアリルアニオンを経るペルフルオロアルキル置換4ーフルオロピリジン誘導体のoneーpot合成" 日本化学会誌. 466-471 (1990)

  • [文献書誌] T.Konakahara: "Novel Synthesis of perfluoroalkylquinolizinー4ーone derivatives" Synthesis.

  • [文献書誌] T.Konakahara: "Synthesis of perfluoroalkylー1,6ーnaphthyridines" J.Chem.Soc.Perkin Trans。1.

  • [文献書誌] T.Konakahara: "Oneーpot Synthesis of 2ーAminoーor 2ーHydroxypyridine Derivatives via NーSilylー1ーazaーallyl anion" Synthesis.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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