研究概要 |
本研究の初めの段階で見出したダイズ種子貯蔵タンパク質の2つの主要成分のサブユニットタンパク質の欠失性遺伝子を通常の品種に導入するため多数の交配実験を行った。1つは7Sグログリンのαおよびβサブユニットの欠失性変異遺伝子であるが、この変異遺伝子はホモ接合型植物では幼植物段階で致死するので、ヘテロ接合求型植物を用いて交雑実験を行った。もう1つは11Sグロブリンの酸性サブユニットの一部のグル-プIサブユニット(A_1,A_2,A_3)を欠失する変異であるが,これはホモ接合型植物が生存可能であるので交雑は容易であった。このほか、7Sグロブリンのα^1サブユニットを欠失する品種「毛振」も加え、 相互の交雑も行った。SDS電気泳動法で確かめたところ、交雑種子_1であることが明らかであるもの多数を収穫することができた。 平成元年度から3年度までの研究結果を重要な部分のみ取り上げ、報告書にまとめる仕事を行った。
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