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1990 年度 実績報告書

遠縁の植物間のクロロプラストDNA導入に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560044
研究機関九州東海大学

研究代表者

田中 孝幸  九州東海大学, 農学部, 助教授 (00155144)

キーワードプロトプラスト / クロロプラスト / DNA / トマト / トウモロコシ / レタス / C_4植物
研究概要

トマトの葉緑体のDNA分析は、放射性物質をプロ-ブとして用いない方法で単離に成功し、制限酵素で切断した後、アガロ-スゲル電気泳動法で分離ができるようになった。この方法で、栽培種のトマト(L.esculentum)と野生種(L.pimpinellifolium)のDNAバンドを比較した結果、両種は、検出された91本のバンドのうち、87本が共通で、残り4本のうち、2本ずつは、どちらか一方の種に特異的に検出されることがわかった。しかし、トウモロコシの葉緑体のDNAは、検出することができなかった。
トマトと同じく、ナス科のタバコやナスでは、プロトプラストからの再分化が比較的容易で、トマトでもプロトプラストからの再分化に成功したとする報告があるが、トマトは、タバコやナス、キク科のレタスなどに比べるとプロトプラスト培養は困難な植物であることが知られた。そこで、同じトマト属で、プロトプラストからの個体の再生が比較的容易とされている前述のトマト属の野生種(L.pimpinellifolium)を用いて、プロトプラスト培養を行なった。しかし、その野生種を用いてもプロトプラスト培養には成功しなかった。
このように、プロトプラスト培養は成功しなかったが、並行してトマトのプロトプラストとトウモロコシのクロロプラストの融合も試みた。融合は、電気的パルスにより行ない、肉眼では、一部融合が観察されたが、分裂が見られなかったので、融合したものかどうかの判断はできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Tanaka,T.Matsumura and Y.Morinaga: "Studies on the Protoplast Culture I.Procedure of Protoplast Culture of Lettuce" Proceedings of Faculty of Agriculture,Kyushu Tokai University. 10. 29-35 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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