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1989 年度 実績報告書

生糸の直繰法によるソフトチ-ズ巻に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560061
研究機関東京農工大学

研究代表者

小此木 エツ子  東京農工大学, 工学部, 助手 (40015029)

研究分担者 山野 芳昭  東京農工大学, 工学部, 助手 (90134791)
荒井 三雄  東京農工大学, 工学部, 助手 (00015041)
キーワード直繰チ-ズ巻 / 蚕糸学 / 糸物性 / 乾燥 / チ-ズ硬度
研究概要

直繰チ-ズ巻の最適巻取り条件(糸乾燥湿度、風速)と、糸質への影響についての研究および直繰チ-ズ巻の巻取機構の自動化がほヾ達成された。以下に得られた成果を示す。
1)直繰時の乾燥条件(温湿度、風速)が、乾燥走行中の糸の水分率に与える影響については、風速、温度の順に水分率との間に有意差が認められた。
2)直繰時の乾燥条件(温度・湿度・風速)および巻取り速度が、巻き上がり後の糸の水分率に与える影響については、温度の因子のみ有意差が認められた。
3)直繰時の乾燥温度が糸質に与える影響については、60℃、35℃区について試験した。その結果、35℃区に於て若干の伸度の低下が見られた。
4)煮繭・繰糸条件(巻取り)とチ-ズ硬度との関係は、繭を高膨潤状態まで煮熟し、(繭層膨潤率183,49%)その後巻取りで急速乾燥(湿度60℃、風速4m)を行って巻き上げたものがもっともよい結果を示した。(巻き上がりチ-ズ硬度は、0.220g/cm^3)。
5)直繰チ-ズ巻きの巻取り機構の自動化:乾燥工程を終えた糸がスム-スに安定して巻取り機械に巻き取られるためには、乾燥工程における回転体から糸が送りだされる速度と、巻き取り機に巻取られる速度が位置していなければならない。そのために、回転体の回転数を巻取機の速度によって制御できるようにした。制御フロ-の概要は以下のようである。(巻取り機の速度検出)-(F/Vコンバ-タ)-(演算回路)-(インバ-タ)-(回転体モ-タ)
この直繰チ-ズを巻糸によって織られた布は、腰があり、嵩高性にも優れているので、高級格生糸生産用繰糸機として、本機は大いに期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小此木エツ子: "生糸の直繰法によるフソトチ-ズ巻に関する研究" 日本蚕糸学雑誌.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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