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1989 年度 実績報告書

大麦根の鉄-ムギネ酸錯体の吸収リセプタ-遺伝子の構造決定

研究課題

研究課題/領域番号 01560070
研究機関東京大学

研究代表者

森 敏  東京大学, 農学部, 助手 (90011915)

研究分担者 平野 久  農林水産省, 生物資源研究所分子育種部, 主任研究官
西沢 直子  東京大学, 農学部, 助手 (70156066)
キーワード水性二層分配法 / 吸収リセプタ- / 鉄欠乏植物 / ムギネ酸
研究概要

大麦根の鉄-ムギネ酸錯体(MAs-Fe錯体)の吸収リセプタ-遺伝子を釣り上げるために,リセプタ-の活性を調べるアツセイ系の確立について検討した。水性二層分配法によって鉄欠乏大麦根の細胞画分を単離した。この画分はリンタングステン酸-Cr混液によって電子顕微鏡的に均質な細胞膜であることが観察された。この細胞膜小胞体に対して^<55>Fe-MAsの取り込み活性を各種pH領域において検討したが,^<55>Feの比放射能が低いこと,また^<55>Feの小胞への吸着能が高いこと(恐らくはリン脂質と結合している)などから,小胞体への積極的なとりこみを有意に観察することができなかった。今後は(1)新鮮な小胞,(2)できるだけ大きな小胞を形成させる技術の開発,(3)3H-ムギネ酸のような比放射能の高い化合物のin vitro合成系による合成,などの技術の向上により,このアツセイ系を精度の高いものとして開発確立することが可能であろう。
また,上記細胞膜画分を一次元電気泳動すると,鉄欠乏植物根由来と対照区由来の細胞膜の間に,14,28,40kDaのペプチドのバンドに差が認められた。これらのペプチドをさらに二次元泳動上で分離して,このペプチドをpVDF膜にブロッティングしたペプチドのN端の構造から,MAs-Fe錯体のリセプタ-遺伝子にせまれるものと期待している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shuichi Mihashi,Stoshi Mori: "Characterization of mugineic acid Fe transporter in Fe-deficient barley roots using the multicempurtment transport box method" Bilogy of Metals. 2:146-154. (1989)

  • [文献書誌] Mihashi S.,Mori S,Nishizawa N.: "Enhancement of mugineic acid-Fe^<3+> uptake by Fe-deficient barley roots in presence of excess mugineic acid in the medium" Plant and Soil. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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