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1989 年度 実績報告書

産地形成論と林業システム化論との総合的理論構築のための実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560167
研究機関島根大学

研究代表者

北川 泉  島根大学, 農学部, 教授 (60032546)

研究分担者 伊藤 勝久  島根大学, 農学部, 講師 (80159863)
井口 隆史  島根大学, 農学部, 教授 (70032604)
キーワード産地形成論 / 林業システム化論 / 森林経営 / 素材生産 / 原木市売市場 / 製材工場 / 製品市売市場
研究概要

1.木材の産地形成のための基礎的実証分析
まず、岡山県真庭群勝山地域の素材生産の実態とその流通構造の分析を行った。その結果、(1)勝山地域の素材生産は、域内原木消費量のほぼ25%にとどまっており、他の75%は域外からの搬入によってまかなわれている。(2)その原木集荷機構と担い手についてみたところ、地域内の3原木市売市場から当地域の木材流通の要としての役割が極めて大きく、(3)特に、民間の素材業者の集荷機能が重要であることがわかった。
(4)一方、小径木に関しては森林組合系統の集荷の役割が大きいことも明らかになった。次に、原木市場から地域内の製材工場への流通は、地域内の市売市場が主体的役割を担っているとはいえ、広域的に原木買いが行われており、製材工場の専門化の程度によって、原木買いに一定の法則性があることがわかった。
2.林業システム化論との関係について
林業生産と素材生産、さらに原木流通と製材加工との関係、および製品の販売状況についての実態調査を実施した。その結果、岡山の勝山地域においては、製品加工と製品市売市場との連動による強固なつながりと、原木市売市場との三者一体化した構造が明らかにされた。
このような実態分析の中から、産地形成論と林業システム化論との総合的理論構築への構想が浮かび上がってきた。とくに川上から川下までという地域林業形成への理論的支柱として、製材市場ガキ-ポイントになり、それを核とした林業システム化論への足掛かりがつかめた。これらの成果を踏まえて、さらに突っ込んだ分析のもと所期の目的を達成させたい。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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