• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

水田用調整池を利用した新かんがいシステムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560258
研究機関富山県立技術短期大学

研究代表者

広瀬 慎一  富山県立技術短期大学, 農林土木科, 助教授 (80181204)

キーワード水田用調整池 / 利水動向 / 水田灌漑 / 調整池システム
研究概要

本研究は平成元年と2年の2ケ年計画である。初年度の目的は水田用調整池に関して利水動向を調査すること。調整池に観測機器を設置し、水収支調査を実施することである。次年度は調査結果を解析し、水田用調整池システムの計画に必要な設計指針を明らかにする予定である。以下に平成元年度の実績について述べる。
1利水動向調査
1972年から1987年にかけて県下5地区で利水動向調査を行った。その結果を今回詳細に分析した。
(1)このうち開水路により水田灌漑がおこなわれている鷹栖口若林口地区と富山県全県地区との調査により以下のことがわかった。すなわち耕地面積が大きいほど、営農意欲の旺盛な人ほど、用水の現状に不満を抱いており、又同時に水管理を担当しているのは比較的若い層が多い。富山県の水田整備率は全国的にもトップクラスであるが、用水状況に不満をもっている人が多く、その原因は灌漑時刻が早朝および夕方に集中するためとしている。そして投資面の不安さえなければ、これを解削する新しい灌漑方式に興味をもっている人は73.7%にのぼる。
(2)調整池システムにより水田灌漑が行なわれている庄川地区、頼成地区、井口地区の調査により以下のことがわかった。いずれの地区でも調整池システムに対する評価は高く、ほぼ希望通りの時間帯に灌漑が行われている。又水管理に要する労働が大巾に減少したとしている。調整池の設計容量としては3時間分でやや過少、6時間分で十分との評価である。消流雪などの多目的利用も行なわれつつある。
2水収支調査
頼成、安川、井口、庄川の各水田調整池に水位計を設置し、5月から9月の間の観測を行った。この解析は次年度に行なう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 広瀬慎一: "農業用水の取水温と気温の関係ー庄川合口頭首工における事例ー" 富山県立技術短期大学研究報告. 23. 160-166 (1989)

  • [文献書誌] 広瀬慎一: "水田用調整池とパイプラインによる灌漑システムについて(V)ー水源水温ー" 農業土木学会大会講演要旨集. 186-187 (1989)

  • [文献書誌] 広瀬慎一: "水田用調整池とパイプラインによる灌漑システムについて(VI)ー意向調査の統括ー" 農業土木学会京都支部講演要旨集. 46. 70-71 (1989)

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi