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1990 年度 実績報告書

オゾン殺菌および低温・高湿度貯蔵による青果物の鮮度保持向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560259
研究機関北海道大学

研究代表者

伊藤 和彦  北海道大学, 農学部, 教授 (70001477)

研究分担者 樋元 淳一  北海道大学, 農学部, 助手 (00199019)
キーワード凍結温度 / 呼吸量 / 包装貯蔵 / 多孔質練り込みフィルム
研究概要

1.供試材料の凍結温度および呼吸量の測定
供試材料は収穫後の鮮度低下速度が大きいグリ-ンアスパラガス、メロンおよびスイ-トコ-ンとした。貯蔵温度の決定に先だってそれぞれの凍結温度と呼吸量の測定を行った。凍結温度は凍結曲線から求めたが糖度との相関が認められ、糖度の高い材料の凍結温度は低い値を示した。グリ-ンアスパラガスの凍結温度はー1.0〜ー2.0℃、メロンはー1.5〜ー2.5℃、スイ-トコ-ンはー2.5〜ー3.5℃であった。呼吸量の測定はデシケ-タ-内で行い、ー0.5〜25℃の範囲で測定を行った。その結果、温度の低下に伴って呼吸量が低下した。グリ-ンアスパラガスとスイ-トコ-ンはー0.5〜5℃の範囲で呼吸量がほぼ一定値を示したのに対して、メロンはー0.5℃が最も低い値を示した。
以上の結果を総合考察して貯蔵温度をー0.5℃と定めた。
2.包装貯蔵
供試した材料は貯蔵中に呼吸作用によってまた物理的に水分の蒸散が大きく、蒸散によるしおれを生じ、外観評価が低下しやすい性質をもっている。これを防ぐ目的で各種高分子フィルムを用いた包装貯蔵を行い、試料の周囲を高湿度に保った場合の鮮度保持効果を検討した。
用いた高分子フィルムは(1)低密度ポリエチレン(2)ポリスチレン(3)ポリエチレンフイルムに多孔質物質を練り込んだフィルム5種類の計7種類である。包装貯蔵を行うことによって、貯蔵中の水分蒸散は抑制でき、外観の低下はほぼ防止できた。しかし、ポリスチレンや多孔質を練り込んで引伸ばしたフィルムでは水蒸気透過性が過剰となり、長期間(20日以上)の貯蔵では蒸散による外観低下が生じた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斉藤 保美,樋元 淳一,伊藤 和彦: "機能フィルム・鮮度保持剤を用いた青果物の貯蔵に関する研究" 農業機械学会北海道支部会報第31号. 31巻. 89-95 (1990)

  • [文献書誌] 伊藤 和彦,樋元 淳一: "青果物のオゾン殺菌に関する研究" 北海道大学農学部邦文紀要. 16. (1991)

  • [文献書誌] 伊藤 和彦: "青果物の低温・高湿度貯蔵に関する研究" 日本食品低温保蔵学会誌. 17. (1992)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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