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1989 年度 実績報告書

砂耕栽培における耕うん.播種作業の省力化

研究課題

研究課題/領域番号 01560265
研究機関鳥取大学

研究代表者

岩崎 正美  鳥取大学, 農学部, 助教授 (60032299)

研究分担者 三竿 善明  鳥取大学, 農学部, 助手 (60112108)
遠山 柾雄  鳥取大学, 農学部, 助教授 (00038267)
竹内 芳親  鳥取大学, 農学部, 教授 (90032094)
キーワード砂耕栽培 / 栽培ベッド / 耕うん
研究概要

まず、ハウス内の栽培方法の一つである砂耕栽培における耕うんの機械化を前提として、限定された栽培ベット上での耕うん方法を検討し、耕うん部の試作とその性能試験を行った。栽培ベットは金属枠と網ネットを張った浮床式(幅60cm、長さ2m,厚さ7cm)で、これに鳥取砂丘砂を充填した。
次に耕うん装置として回転半径16cmのモ-タ駆動ロ-タリ耕うん部とハロ-形式による固定刃の2種類を試作した。そして走行台車にそれぞれ搭載し栽培ベッドとは別個に、レ-ル上に滑車をかいしてモ-タにより牽引した。ベッド上の砂は、含水比を1-10%の範囲で設定した。ロ-タリ回転数200-500rpm,牽引速度8cm/s、耕幅40cm、耕深6cmとし、種種の組合せでトルク、牽引力および土壌三相分布を測定した。なお、砂の充填は無作為に行い、ほぼ30gf/cm^2の圧力を2分間加えた。
ロ-タリ耕うんの所要動力は0.2-1.4kWにあり含水比の増加と共に増加し特に8.0-9.5%において著しく増加傾向を示す。耕うん前後の気相の変化は、含水比1.5%まではほとんど変化が認められない。その後は、含水比4.0%まで増加しほぼ一定値を取る。これら含水比の変化による砂の流動性が大きく影響しているものと考えられる。すなわち乾燥状態では安息角が低くなり、耕うんしても砂粒子が詰まり易いからであろう。本栽培方式のような栽培ベッドによる土壌含水比の設定は、裸地の栽培に比べて容易であるから、気相増加率からみて含水比を4.0-6.0%に設定するのが適当と思われる。
一方、固定刃耕うんでは気相増加率は、5%未満であり、牽引力はロ-タリ耕うんに比べてはるかに大きいことから、耕うん装置としての利用は適当でないと判断された。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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