研究課題/領域番号 |
01560265
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
三竿 善明 鳥取大学, 農学部, 助手 (60112108)
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研究分担者 |
岩崎 正美 鳥取大学, 農学部, 助教授 (60032299)
遠山 柾雄 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (00038267)
竹内 芳親 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (90032094)
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キーワード | 砂耕栽培 / 耕うん / 播種 / コ-ティング種子 |
研究概要 |
本研究は、ハウス内の栽培方法の一つである砂耕栽培における耕うんおよび播種の機械化を最終目的とするものである。まず、砂耕栽培ベッド用耕うん部の試作とその性能試験に引続き、今年度は、栽培ベッドへの保水剤の混入にともなう農業機械への影響を調べるため9種類の保水剤を供試してその物理的特性を調べた。 乾燥土壌に保水剤を混入すると水の供給によって保水剤の分布する位置でそのまま膨張し地表面を隆起させる。これを3相分布の変化でみると気相の減少率が対照区に比べて著しく少ない。言い替えれば保水剤によって固相率が低下し、土壌物理的には耕うんしたのと同じ現象を生じる。 一方、潅水後耕うんを想定してかき混ぜると、固相である土壌が疎の状態になり0ー9%の含水比の範囲で、固相率60ー45%へと急減し対照区のほぼ57%一定と著しい差がある。そして気相はほぼ40%の一定で、対照区が逆に42ー29%へと急減する。すなわち、潅水後かき混ぜると土壌が疎の状態となり、気相に変化がみられないのがこの保水剤の特徴と言える。 続いて、耕うん部後部に装着する播種接置を想定して、人力播種機の繰り出し機構を供試して、ホウレンソウのコ-ティング種子および流体ゲルに関する物理的実験および播種繰り出し実験を行った。 1.コ-ティング種子の圧砕強度の最大値は1251gf,最小値は628gf、平均値975gf、標準偏差165であった。 2.コ-ティング種子の繰り出しは供試機のブラシ間隔0mmのとき最も精度がよく、1粒ずつ繰り出される確率はほぼ90%であった。 3.流体ゲルによる繰り出しは、ゲル濃度によりゲル流出量および種子量共に影響を受け1粒ずつの繰り出しは機構上困難である。
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