研究課題/領域番号 |
01560274
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森嶋 博 東京大学, 農学部, 教授 (90011832)
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研究分担者 |
芋生 憲司 宇都宮大学, 農学部, 講師 (40184832)
瀬尾 康久 東京大学, 農学部, 助教授 (80011914)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | パケット通信による管理システム / 貯蔵病管理用エキスパ-トシステム / 画像デ-タによる診断 |
研究概要 |
青果物の貯蔵施設には、情報伝達にさほどの迅速性を要求されないもの、例えば事象が起きてから十数分程度の遅れは許されるが、情報を確実に送ること、それを正確に判断し、的確な制御を行わねばならぬものが少くない。本研究では情報を遠隔地に確実に伝達する方法として無線によるパケット通信を、また正確な判断を行う手段として施設管理用エキスパ-トシステムを用い、状況を常時観測しエキスパ-トシステムに問合せる方法で現状の診断・トラブルの原因究明・対処すべき措置の指示を行うシステムを構築した。対象青果物は柑橘類、根菜類、イモ類、葉菜類のうち、貯蔵が問題となる品目を中心とした。貯蔵施設には端末局を、実験室には基地局を置く。いずれも送信局にも受信局にもなりうる。基地局にはエキスパ-トシステム、知識デ-タ(画像デ-タを含む)を置き、SHF帯の無線を通して端末局からアクセスする。両局ともパソコンはPC9801CV、TNCはPKー232またはTNCー22を用い、基地局には40MBハ-ドディスクを備える。エキスパ-ト構築支援ツ-ルとしてはEXSYSを用い、知識デ-タとしては主に農文協刊原色果樹病虫害百科及び原色野菜病虫害百科を参照した。タ-ミナルソフトにはCCT98IIを使用し、トランシ-バはケンウッドTHー55である。ここで特徴としたところは、病徴を診断ル-ルに従って質問にY、Nの型で答え、あるいは数値を入力することによって答えることを繰返し、現象の判断が概ねついたとき、例えば特定の貯蔵病名に該当すると推定されたところで、その貯蔵病に伴う諸現象のデ-タを系統的に伝送し、必要に応じ典型的な症状の画像デ-タを送り、再確認を行い、確信度のチェックを行うことにある。確認された上で原因・直ちにとるべき対症療法・具体的措置を指示する他、将来的対策を含めた根本的対策等を具体的に指示する。
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