研究概要 |
1.アクテンの蛍光プロ-ブ(フォロトキシン)を用いて,ラット,マウスの精巣を蛍光顕微鏡,共焦点レ-ザ-顕微鏡と電子顕微鏡でしらべた。アクチン細糸は,白膜,セルトリ細胞結合装置部と精子細胞との接触部,筋様細胞に分布していた。とくに筋様細胞内のアクチン束は特殊で,アクチン細糸が束となって一個の筋様細胞内を直交して配列している。 2.同様にアクチン細糸を精巣上体(ラット)の各部分でしらべた。この場合は微絨毛と平滑筋層にみられ,平滑筋の半定量については電子顕微鏡でしらべた。 3.上記1,2に関連して,ラットをハロ-セン麻酔下で,精細管,精巣上体管を露出し,その自発運動をビデオに記録し,管内圧の変動を記録することが出来た。このデ-タ-は一部口頭で発表した。 4.セルトリ細胞,精巣上体上皮細胞の結合装置の微細構造の相違をレプリカ法でしらべた。また密着帯のモデルを提示した。(Suzuki and Nagano 1991) 5.In vitroでの精細胞とセルトリ細胞の分化についてマウスでの実験を行い,精細胞とセルトリ細胞のチミゲンの取り込みの変化をしらべた.(MaekawaとNishimune,1991).
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