研究課題/領域番号 |
01570017
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山科 正平 北里大学, 医学部, 教授 (90013987)
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研究分担者 |
門谷 裕一 北里大学, 医学部, 助手 (10185887)
玉木 英明 北里大学, 医学部, 助手 (30155246)
瀬川 彰久 北里大学, 医学部, 講師 (50154638)
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キーワード | ゴルジ装置 / 唾液腺 / 腺房細胞 / 形状 / コンピュ-タグラフィックス / 電子顕微鏡 / 組織化学 / ブレフェルジンA |
研究概要 |
1)ゴルジ装置の発生:ラット耳下腺腺房細胞におけるゴルジ装置の発生を追跡した結果、細胞内でゴルジ装置が発生して核上部に定置することにより細胞の方向性が確立し、この方向性が組織構築の基盤になるものと推定した。またオスミウム沈着、TPPaseを組織化学的標識として発生過程における分布動態を追跡すると、最も幼弱なゴルジ装置である小空胞の集団はオスミウム還元能だけをもつが、層板の形成が進行するにつれてTPPaseが出現するようになり、その後に分泌顆粒の形成が開始することが判明した。以上より、ゴルジ装置の基本的な部分はオスミウム還元能をもつcis領域で、transは機能に応じて可変の領域と推定した。 2)コンピュ-タ-グラフィックスによる三次元構造の復構:連続切片からの電顕写真に基づきゴルジ装置の3次元構造を復構し、その形状や位置の解析を行ない、完成したゴルジ装置は複雑な網状構造をとりながらも全体としては一続きのものであることを確認した。また薬物で細胞分裂を誘発させると、分裂の中期にゴルジ装置は小隗となって細胞質内に分散し、終期から間期に娘細胞内で分散していたものが次第に集合してきて核上部に位置する一続きのゴルジ装置が再構成されてくる様子を3次元的に確認できた。 3)物質輸送とゴルジ装置の形態変化:粗面小胞体からゴルジ装置への物質輸送を障害するbrefeldin Aの作用で、RERは極度に拡張しゴルジ装置はcis領域の特性をもった小空胞の集団に変化する。また、薬物除去による流入の再開とともに機能が回復し層板構造が再形成される。この復興の様子は発生過程、分裂終期にみられる再構成過程と概略相同なものと判断された。 4)ゴルジ装置の形態保存にマイクロウェ-ブ固定法が優れていることを示した。
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