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1990 年度 実績報告書

GTP,Ca^<2+>依存性,環状GMP生成系の分子構造と調節機構およびその機能的役割

研究課題

研究課題/領域番号 01570109
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

麻川 武雄  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50028362)

研究分担者 高野 正子  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (00154807)
榎本 恵一  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (20128127)
キーワードグアニル酸シクラ-ゼ / 不飽和脂肪酸 / カルシウム / GTP
研究概要

1.本酵素系をGTP、Ca^<2+>、不飽和脂肪酸への依存性を有したまま高度に精製した標品において、SDSーPAGE上のバンドとGTP、Ca^<2+>、不飽和脂肪酸の結合部位との関係および機能と関係を検討した。GTPの結合はフォトアフィニティ-ラベル、Ca^<2+>と不飽和脂肪酸は ^<45>Caと ^3H-不飽和脂肪酸のオ-トラジオグラフィ-を行った。しかし、高度に精製した最終標品のSDSーPAGEにおいて、銀染色による主たる4つのバンドの他マイナ-のバンドが数本以上みられ、結合実験の結果を不確定にし、精製の不完全さを認めた。そこで、さらに精製する方法を検討し、ゲルクロマトにより比較的満足する標品を高収率で得た。この最終的に精製した標品は、タンパク量が極めて少ないが、この標品を用いて、現在、最終的実験結果を得つつある。
2.GTP、Ca^<2+>、不飽和脂肪酸依存性グアニレ-トシクラ-ゼを強く抑制するリガンドを発見した。この抑制は、シナプス膜での本酵素活性および最終精製標品の活性においてもみられ、本酵素に特異的と思われるが、さらに検討を要する。この抑制リガンドは恐らくGTPの作用ユニットに作用すると考える結果を得ている。細胞レベルでの本酵素の機能的役割を検討するのに有力な手段となる。
3.精製酵素系への、Ca^<2+>、GTP、不飽和脂肪酸への作用について酵素反応論的解析に関し、昨年度不充分であった点を詳細に検討し、最終的結果を得た。
4.細胞レベルにおける本酵素系の機能的意義に関し、計画、準備しているが実験結果を得るに至っていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高野 正子: "脳シナプス膜グアニレ-トシクラ-ゼと精製酵素の性質について" 日本薬理学雑誌. 97. 19 (1991)

  • [文献書誌] Kiichi Enomoto: "ADPーribosylation of myelin basic protein by Cholera toxin" Biochim.Biophys.Acta. 1036. 188-192 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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