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1989 年度 実績報告書

ニコチンによる急性毒性と加齢について

研究課題

研究課題/領域番号 01570112
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

中嶋 敏勝  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00075045)

キーワードニコチン / ニコチン代謝 / ニコチン性受容体 / カテコ-ルアミン / インド-ルアミン / ラット脳 / 加齢 / 急性毒性
研究概要

当該年度の研究の目的のため、2カ月齢と13カ月齢の雄性Wistar系ラットにて、肝のニコチン酸化酵素活性、ミクロソ-ムのP-450比含量ならびにフラビン含有モノオキシゲナ-ゼ比活性などを分光光度計を用いて測定し、ニコチン代謝について検討した。これらにおけるニコチン代謝は無処置の若齢ラットと老齢ラットとの間で年齢差がいずれも認められなかった。ECDならびにUVを備えたHPLCにて若齢無処置ラットの脳内アミンの測定を行った後、科研費により1989.9に購入した遠心式濃縮機システム(太陽科学工業製)を用いて検体を作成し、コルチコステロンの測定を行った。次に、若齢ラットに24.5mg/kgのニコチンを腹腔内投与15分後にエ-テル麻酔下で各々の検体を採取した。脳内アミンの測定を試みたところ、ゴ-ストピ-クが見られたので、この原因を追求するのに手間取り、計画が遅れた。その間、平成2年度に予定している脳室内投与のためのカニュ-レの植え込み手術を行った。なお、予備実験的に測定した海馬、線条体、視床下部のL-DOPA,NAd,Ad,DOPAC,DA,5-HIAA,5-HT,HVAなどのアミン類は以前報告した値とほぼ同程度であった。一方、アルツハイマ-型老人性痴呆患者においてニコチン性受容体が減少する事、喫煙者にパ-キンソン症患者が少ない事などが報告されている。また、脳内ニコチン性受容体をからませて中枢の感受性による相違を研究する目的もあり、ニコチン性受容体の抗体が作成できればと考え、HPLCの故障中に、ラット全脳を用いて、リガンドアフィニティカラムクロマトグラフィでnAchRを精製した。このnAchRは薬理学的活性を保持し、主にα_4β_2サブタイプから成る事が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Nakayama,J.Lindstrom,T.Nakashima and Y.Kurogochi: "Affinity purification of nicotinic acetylcholine receptor from rat brain" Neurotransmitter receptor. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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