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1989 年度 実績報告書

高等動物リボソ-ム蛋白遺伝子の発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 01570121
研究機関山形大学

研究代表者

田中 龍夫  山形大学, 医学部, 助教授 (70018688)

キーワードリボンソ-ム蛋白 / 哺乳類 / 遺伝子構成
研究概要

リボンソ-ムを構成する各成分の合成を同調して行なわせている機構を、高等動物で明らかにすることを目的に、ラットのリボソ-ム蛋白遺伝子のクロ-ニングを行い、S11,S26,L27,L35aなどの各々の蛋白について多数の遺伝子クロ-ンを単離した。しかし、これまでに分析を終えたものは全て、いわゆるptogessed pseudogeneであり、すでに報告しているように、哺乳類のリボソ-ム蛋白遺伝子が、各々多数の偽遺伝子を含むgene familyを構成することを再確認する結果となった。
このような多数の偽遺伝子の中から、発現している遺伝子をクロ-ン化するための方法論的検討が必要となり、核内のmRNA前駆体に対するcDNAクロ-ンを作り、このイントロン部分をプロ-ブとして遺伝子クロ-ンの選別を行う方法、polymerase chain reactionによって、遺伝子のイントロン部分を増幅プロ-ブとする方法などの検討を行った。
ラットのリボソ-ム蛋白遺伝子のクロ-ニングについては、本年度はこのような予備的実験に終始したが、方法論的な解決はついたので、精力的に実験を進め早急に真正遺伝子を得たいと考えている。一方、鳥類では、リボンソ-ム蛋白遺伝子は哺乳類のような複雑な構成はとらず、単一遺伝子から成っているので、そのクロ-ン化は容易と考えて、鶏のリボソ-ム蛋白遺伝子クロ-ニングをも開始した。現在、鶏のcDNAライブラリ-、遺伝子ライブラリ-より、ラットのcDNAをプロ-ブとしてcross-hybridizationを利用してクロ-ンの選択と精製を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: "The primary structure of rat ribosomal L37a" European Journal of Biochemistry. 183. 15-18 (1989)

  • [文献書誌] Haruhiko Nakamura: "Nucleotide sequence of cloned cDNA specific for rat ribosomal protein L7a" Nucleic Acids Research. 17. 4875-4875 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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