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1989 年度 実績報告書

消化管粘膜細胞のホスホリパ-ゼA_2アイソザイムの生理的機能

研究課題

研究課題/領域番号 01570130
研究機関大阪大学

研究代表者

岡本 光弘  大阪大学, 医学部, 教授 (90028613)

キーワードI群PLA_2 / II群PLA_2 / 胃粘膜 / 腸粘膜 / PCR法
研究概要

1、ラットの膵臓ホスホリパ-ゼA_2(sーPLA_2)に対するcDNAをプロ-ブに用いて、胃粘膜mRNAのNorthern Blot分析を行ったところ、強陽性を示すmRNAが存在することを確認した。胃粘膜cDNAライブラリ-からsーPLA_2に相当するcDNAをクロ-ニングし、その塩基配列を決定した。その配列は膵臓PLA_2と完全に一致した。こうして胃粘膜にI群PLA_2が存在することが確認された。
2、ラットの脾臓膜結合性PLA_2(mーPLA_2)を精製し、その部分一次構造を決定した。その知見をもとにして合成オリゴヌクレオチドを合成し、それをプライマ-に用いてラット脾臓cDNAバンクおよびラット腸粘膜cDNAバンクにPCR法を適用した。PCR法で増幅したcDNAからmーPLA_2に相当するcDNAをクロ-ニングし、その塩基配列を決定した。この報告は、ラットII群PLA_2の全一次構造の報告として始めてものである。このようにして腸粘膜にII群PLA_2が存在することが確認された。
3、抗sーPLA_2抗体および抗mーPLA_2抗体を用いてラットの胃および腸粘膜に対する免疫組織化学的研究を行った。sーPLA_2は主細胞にmーPLA_2はパネット細胞に局在する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Sakata,T.,Nakamura,E.Tsuruta,Y.,Tamaki,M.,Teraoka,H.,Tojo,H.,Ono,T.,& Okamoto,M.: "Presence of pancreaticーtype phospholipase A2 mRNA in rat gastric mucosa and lung." Biochim.Biophys.Acta. 1007. 124-126 (1989)

  • [文献書誌] Ishizaki,J.,Ohara,O.,Nakamura,E.,Tamaki,M.Ono,T.,Kanada,A.,Yoshida,N.,Teraokaーー: "cDNA cloning and sequence determination of rat memgraneassociated phospholipase A2." Biochem.Biophys.Res.Commun.,. 162. 1030-1036 (1989)

  • [文献書誌] Kanda,A.,Ono,T.,Yoshida,N.,Tojo,H.,& Okamoto,M.: "The primary structure of a membraneーassociated phospholipase A2 from human spleen." Biochem.Biophys.Res.Commun.,. 163. 42-48 (1989)

  • [文献書誌] Tojo,H.,Ono,T.& Okamoto,M.: "Spleen phospholipase A2's." Methods in Enzymology. (1990)

  • [文献書誌] 岡本光弘,東城博雅: "細胞障害とホスホリパ-ゼ" 蛋白質核酸酵素. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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