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1990 年度 実績報告書

TPAに対し異なる感受性を持つマウスを用いたpromotionの機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01570194
研究機関広島大学

研究代表者

渡邊 敦光  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (00034653)

研究分担者 伊藤 明弘  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (60034633)
キーワードC57BLマウス / DBAマウス / 二段階発癌 / 皮膚腫瘍 / MNNG / TPA / benzoyl peroxide / SOD活性
研究概要

今年度は8週令のC3H/HeNマウス並びにその変異種である低カタラ-ゼマウスC3H/C^bsマウスを用いNーmethylーN'ーnitroーNーnitrosoguanidine(MNNG)を4μ molをマウスの背部に1回塗布することでinitiationを行い、2週間後よりプロテインキナ-ゼを介して作用するプロモ-タ-である12ー0ーtetradecanoylーphorbolー13ーacetate(TPA)を10n mol,又、活性酵素を発生するプロモ-タ-であるbenzoyl peroxidase(BzP)10,20mgをacetoneに溶解して週2回合計30週塗布し続け実験を続けている。実験は各詳20匹でMNNG+TPA,MNNG+BzP10mg,MNNG+BzP20mg,MNNG+acetone,TPA,BzP10mg,BzP20mg並びにacetone群、合計320匹からなっている。C^bsマウスが自家繁殖であるため、Set upに時間を要し、現在一部の動物の屠殺を開始した。C^bsマウスではMNNG+TPA群に皮膚のSquamous cell carcinoma papillomaが19例中11例に見られた。一方、MNNG+BzP群では皮膚の腫瘍の発生は認められないが、一部にMelanocyteの増殖が20mg群で8/20に10mg群で6/21に認められた。更に、屠殺した一部の動物の皮膚はMNNG+acetone群では増殖が認められないが、MNNG+TPA群、並びにMNNG+BzP群では皮膚の丈が長くなり、細胞増殖が行われた事が判明した。又、2系統のマウスの血液のカタラ-ゼ値はC3Hでは9.2±0.5であるのに対し、C^bsでは23.7±0.7と低く、一方、SOD活性は肝臓ではC3Hは133NUであるのにC^bsでは234NUでC3Hマウスの方が低値である。この値は血液においても同様である。以上の事によりBzPはC^bsマウスで皮膚腫瘍のプロモ-タ-となりえない可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Watanabe,A.Ito,: "Acute effect of ^<60>Co gammaーray on super oxide disumutase and catalase activities in normal(C3H/HeN)and hypocatalasemic(C3H/C^b_s)mice." Hiroshima J.Med.Scien.

  • [文献書誌] 渡辺 敦光、伊藤 明弘: "作用機序の異なるプロモ-タ-を用いて皮膚発癌Promotionの系統差"

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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