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1989 年度 実績報告書

人の尿の変異原性に及ぼす環境要因の影響

研究課題

研究課題/領域番号 01570289
研究機関九州大学

研究代表者

稲益 建夫  九州大学, 医学部, 助教授 (70127976)

研究分担者 石西 伸  九州大学, 医学部, 教授 (80037340)
キーワード尿 / 変異原性 / Ames test
研究概要

本年度は、生体内での物質代謝あるいは代謝速度が異なると考えられる老齢者を対象とし、青年期健常者を対照群とした、尿の変異原性の比較調査を行うことに重点を置いた。
対象群としての青年尿は、医学部男子学生よりスポット尿を採取した。また、老齢者尿は、市内の老人福祉センタ-を訪れた60歳以上の男性からスポット尿の採取を依頼し採集した。採取された尿は、分析時まで-20℃の冷凍庫にて保存した。
尿サンプルとして、本調査ではスポット尿を使用する為、尿の変異原性を補正する目的で、クレアチニンを測定した。尿の変異原性試験は、これまで著者らが行ってきた方法に準じた。即ち、尿50ml〜100mlをXAD-2樹脂カラム(直径10mm×高さ40mm)に流し、吸着された尿中の中性物質を、ジクロルメタン、アセトン各10mlで順次溶出させ、尿の濃縮試料を調製した。各濃縮試料の溶媒を窒素気流下で留去して尿濃縮物とし、これに0.5mlのDMSOを加えて溶解させ、変異原性試験用溶液とした。変異原性試験は、Amesのtest菌、TA98を用い肝ホモジネ-トによる代謝活性条件下で行った。
これまでに終了した試験成績をまとめてみると以下の如くである。
群別 対照群(青年) 老齢者群
喫煙習慣の有無 非喫煙者 喫煙者 非喫煙者 喫煙者
(件数) (51) (33) (19) (12)
ジクロルメタン分画 490±443 810±915 952±863 1910±2467
アセトン分画 378±345 646±651 1400±1541 900±635
(MEAN±SD)
(注)各分画中の数値は、変異ココニ-数/尿中の1gクレアチニン

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 稲益建夫: "人の尿の変異原性と環境要因" 病態生理. 9. 71-73 (1990)

  • [文献書誌] Takeo Inamasu: "Comparison of urinary mutagenicity in young and elderly Japanese" Mutation Research.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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