研究分担者 |
渡辺 由美 昭和大学, 医学部, 助手 (80220937)
延原 弘章 昭和大学, 医学部, 助手 (80218346)
猫田 泰敏 昭和大学, 医学部, 講師 (30180699)
安西 将也 昭和大学, 医学部, 講師 (50159521)
三浦 宜彦 昭和大学, 医学部, 助教授 (10143421)
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研究概要 |
パ-ソナル・コンピュ-タのグラフィック機能を用いて,疾病分布の地域差の要因分析を可能とする地図表現法を開発するための研究を実施して,本年度は下記の実績を得た. 1)疾病の疫学要因の解析のためのプログラムの開発 SASソフトウェアで表示可能なカラ-が現時点では16色であることから,コンピュ-タの要因分析の一種で山本等が開発した要因関連地図を発展させるには利用できないと判断して,新たにカラ-256色を使用できるパ-ソナル・コンピュ-タ上のBASIC言語によって要因解析のためのプログラムを開発した。 2)各種指標デ-タ・ベ-スの構築 保健衛生に関する統計資料、地域に関する各種デ-タ、本研究者等がこれまでに算出した市町村別標準化死亡比などを一定の書式によって整理し、デ-タ・ベ-スを構築した。 なお、保健衛生に関する統計資料は,厚生省大臣官房統計情報部編,昭和61年医師・歯科医師・薬剤師調査,昭和63年医師・歯科医師・薬剤師調査,昭和61年国民生活基礎調査および昭和63年人口動態統計の各磁気テ-プより,適宜抜きだし利用したもので,地域に関する各種デ-タは全国地域統計デ-タパック1991を利用したものである。 3)実デ-タによる解析方法の適用 (1)上記2)のデ-タのうち乳がん、老人人口比、1次産業就業者率、所得格差を用いて、SASの統計機能を活用したデ-タ分析を行った。 (2)その結果およびデ-タを上記1)のプログラムで利用可能な書式に変換し、1)のプログラムで探索的な解析を試みた結果、今回開発したプログラムは、コンピュ-タグラフィックによる要因解析のためのプログラムとして十分に役立つものであることが分かった。
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