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1989 年度 実績報告書

腸管内におけるアルコ-ル分解および産生のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 01570345
研究機関金沢医科大学

研究代表者

田中 宣幸  金沢医科大学, 医学部, 教授 (60126597)

研究分担者 笠井 謙多郎  金沢医科大学, 医学部, 助手 (40169397)
キーワードToxycology / Ethanol decomposition / Ethanol metabolism / Intestinal microorganism
研究概要

1.予備試験としての家兎の腸各部(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸および直腸)からその内容を分取、それら内容に一定量(1.0mg/g)のエタノ-ルを添加後37℃に放置し、その濃度の変化を経時的(1、2時間)にGC法で測定した。その結果、直腸内容以外は放置時間の延長に従ってエタノ-ル濃度は減少し、その減少率は盲腸が最も高く、以下上行結腸、横行結腸、下行結腸の順であった。
2.盲腸内容に10〜1.25mg/gのエタノ-ルを添加後37℃に放置しGC法で測定するとエタノ-ルの減少が認められた。更に、盲腸内容に1.0mg/gのエタノ-ル・d6を添加後37℃に放置し、添加されたエタノ-ル・d6と発生したエタノ-ルをGC-MS法で経時的(0.5、1、2時間)に測定すると、エタノ-ル・d6は放置時間の延長とともに急激に減少した。一方、エタノ-ルは漸次増加し、2時間で3.2mg/gに達した。
3.家兎盲腸内容にエタノ-ルと4種抗生物質(ストレプトマイシン、ペニシリン、コリスチン、クロラムフェニコ-ル)を添加し、経時的(1、2、3時間)にエタノ-ル濃度を測定した。その結果、クロラムフェニコ-ルの場合では、エタノ-ル濃度にはほとんど変化は認められなかったが、他の構成物質では、コントロ-ルと比較するとその減少率は小さいが漸次エタノ-ル濃度の減少が認められた。
4.腸内細菌の培養・分離は現在進行中であるが、未だ結果が得られていない。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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