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1990 年度 研究成果報告書概要

腸管内のおけるアルコ-ル分解および産生のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 01570345
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関産業医科大学 (1990)
金沢医科大学 (1989)

研究代表者

田中 宣幸  産業医科大学, 医学部, 教授 (60126597)

研究分担者 笠井 謙多郎  金沢医科大学, 医学部, 助手 (40169397)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
キーワードエタノ-ル分解 / エタノ-ル産生 / 腸管内容 / 腸内細菌 / 抗生物質
研究概要

本研究は、腸管内におけるアルコ-ル分解(代謝)および産生のメカニズムの解明を目的として行ったものである。すなわち、家兎を用いてin vitro、in vivoの両面から、一部細菌学的アプロ-チをも導入して実験的に検討を試みた。
1.大腸(盲腸、結腸)および直腸内容で、エタノ-ルの分解および産生が行われ、大腸とくに盲腸で分解能が優っていた(in vitro)。
2.腸(盲腸)内容におけるエタノ-ル分解にはアルコ-ル脱水素酵素が強く関与している可能性が示唆され、カタラ-ゼの影響は少ないと考えられた。
3.上記の酵素は少なくともクロラムフェニコ-ルおよびコリスチンに感受性をもつ腸内細菌に由来することが明らかとなった。
4.in vivoでのエタノ-ル代謝に及ぼす腸(盲腸)内容の割合は、全代謝量の約3.5%であった。
5.分離培養された腸(盲腸)内細菌(E.coli、Enteroーbactor)は、エタノ-ル分解およびエタノ-ル産生能をもっていることが明らかとなった。
6.腸内細菌(E.coli)のエタノ-ル分解にはアルコ-ル脱水素酵素およびカタラ-ゼが関与していることが明らかとなった。
7.上記腸内細菌はクロラムフェニコ-ル、ストレプトマイシン、コリスチンによって増殖は抑制され、その結果エタノ-ルの分解が減少していることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中 宣幸: "家兎腸管内におけるアルコ-ル分解および産生のメカニズム" 日本法医学雑誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Noriyuki Tanaka: "Studies on the ethanol metabolism in intestine of rabbit." Jpn J Legal Med.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-08-12  

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