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1990 年度 実績報告書

ラット肝内胆菅細胞培養の確立

研究課題

研究課題/領域番号 01570374
研究機関東北大学

研究代表者

石井 元康  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30159678)

キーワード肝内胆管細胞 / 細胞培養 / モノクロ-ナル抗体
研究概要

平成1年度に購入したラット肝潅流操置を用いて,肝内胆管細胞の分離・培養を試みた。以下に述べる2種類の分離法を行なった。(1)Isopycnic centrifugattion法。(2)Isopycnic centrifugation+Immunoaffinity法。得られた細胞を10%FCS,ウィリアムズ培地で培養を行なった。基質に、プラスチック,コラ-ゲン,コラ-ゲン+ラミニン(マトリゲル)を用いた。
(1)の方法により50ー60%の純度の胆管細胞が得られた。細胞接着率は、プラスチック1.2%,コラ-ゲン2.5%,マトリゲル10.5%であった。培養は6日間可能であった。しかし、6日後も胆管細胞数は増えず、電子顕微鏡観察でも上皮性細胞接合はほとんど認められなかった。一方、間葉系細胞は培養時間と共に増殖した。以上より、胆管細胞の純度をさらに上げる事が培養に必要と考えられ,Immunoaffinity法を追加した。
(2)のImmunoaffinity法を行なうため,メイヨ・クリニックのN.F.LaRussoより抗胆管上皮モノクロ-ナル抗体の供与をうけた。同抗体を用いても純度は60〜70%までしか上がらなかった。一方、Brown大学のR.Farisより、異なる抗胆管上皮モノクロ-ナル抗体の供与をうけた。本抗体を用いた予備実験で,純度は90%近くに上昇した。現在この方法より得られた細胞を用いて,培養実験を行なっている。
本年度までに発表に値する成績は得られなかった。現在、胆管細胞の増殖に必要な培養条件の検討に入っている。今後は、一定した胆管細胞の供給を目的に,SVー40のトランスフェクション等の方法の導入を考えている。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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