研究概要 |
1.家兎の胃粘膜細胞を培養し、この細胞が粘液産生細胞であることを同定した。 2.この培養細胞について、そのviabilityをMTT Assay法にて測定する方法を考察した。 MTT Assay法は、ミトコンドリアの活性をみるものであり、Viabilityの判定に適当であると考えられた。 3.この実験等において、NSAIDsなどの障害物質を用いて、細胞障害性を観察した。これに対するPGsの影響を検討した。 4.この培養等に対して、内因性PGSの産生及びその抑制あるいは刺戟物質の効果を検討した。 特にウルソデオキシコ-ル酸の影響が興味深く、PGの産生を刺戟する数少い物質であった。 5.このPGの刺戟のメカニズムを、細胞内情報伝達機構の面から検討した。 6.UDCAは、CAMP系よりもむしろCa^<++>によるPIタ-ンオ-バ-系を介してPGの産生を刺激しているという結果を得た。 7.現在PG刺戟系においてmRNA,Gene efpressimについて、分子生物学的に検討をはじめたところである。
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