• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1990 年度 実績報告書

活性化肺胞マクロファ-ジに対する単クロ-ン性抗体からみた肺内免疫動態

研究課題

研究課題/領域番号 01570427
研究機関浜松医科大学

研究代表者

千田 金吾  浜松医科大学, 医学部, 助手 (40197611)

研究分担者 佐藤 篤彦  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60027109)
キーワード肺胞マクロファ-ジ / 活性化マクロファ-ジ / 抗家兎抗体 / 機能関連抗原 / 単クロ-ン性抗体 / 貪食能 / BCG
研究概要

正常家兎の肺胞マクロファ-ジ(AMφ)とは反応せず,BCG感作家兎のAMφと反応する単クロ-ン性抗体,AMー1について,各種細胞,組織との反応性を検討するとともに,Mφ機能との関係について研究した.
1.培養AMφとの反応性:正常家兎のBALーMφを各種物質を添加したRPMI1640培地で5%CO_2,37℃,24時間培養した後,AMー1との反応性を測定した.AMー1に対する陽性率は,RPMIのみ(無血清):9%,RPMI+BCG:8%,RPMI+胎児牛血清(FCS):66%,RPMI+自己血清:40%,RPMI+MIF/MAF:76%であった.また,FCS添加RPMI1640培地で同様に培養し経時的にみると,培養前:1%,培養6時間後:2%,12時間後:31%,24時間後:66%,48時間後:49%,72時間後:36%であった.正常家兎AMφは無血清培養しても,AMー1に対する反応性をほとんど示さないが,血清あるいはリンフォカイン添加培養では,培養12時間後から反応性を発現し,24時間後がピ-クであった.
2.AMー1のAMφ貪食能に与える影響:貪食率は,細胞に対して20倍のFITC標識ビ-ズを加え,37℃,30分間培養後,測定した.BCG感作家兎のAMφの貪食率は73%と正常家兎の63%に比して亢進していたが,AMー1で4℃,1時間,前処置すると(BCG感作家兎AMφ:90%以上反応,正常家兎AMφ:5%以下),BCG感作家兎AMφ:64%,正常家兎AMφ:64%とBCG感作家兎AMφで貪食率が抑制された.
AMー1の認識する抗原はAMφの活性化の早期より発現する抗原と考えられ,AMφの機能と関連していることが推定された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 志知 泉、佐藤 篤彦、千田 金吾: "家兎の活性化肺胞マクロファ-ジを認識する単クロ-ン抗体,AMー1" 日本胸部疾患学会誌.

  • [文献書誌] I.Shichi,A.Sato,K.Chida: "A monoclonal antibody,AMー1,directed against activation antigen on rabbit alveolar macrophages" American Review Respiratory Disease.

URL: 

公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi