研究概要 |
microfluorocytometryを使い、4週令由来のラットobigodendrocyto(cligo)に結合するgalactocerebroside(GalC)、MBPに対する抗体量をmonolayer cultureで測定することにより、cyclic AMP analogulがGalC,MBPの量を上昇させた。adenylale cyclaseを活性化するtorskolinも同様にoligoのMBPを上昇させた。cyclic AMP analogueはoligoのmyelin合成能を高めることにより、oligoの再髄鞘化の機能を高める可能性があることが推定された。oligodendrocyte-type-2astrocyte (O-2A) progenitor cell (A2B5陽性)の分化に及ぼす因子について検討した。新生ラット大脳細胞を培養し、5-7日目に1mM dibutyryl cyclic AMP, 10-500μg/ml mixed ganglioside,10-800μg/ml trapidilを加え、3-7日間培養した。dubutyryl cyclic AMPはGalC陽性のoligtの数を上昇させたが、A2B5cellの数を減弱させた。このことはA2B5cellが、oligoへの分化が促進されたことを示唆した。gangliosideも軽度の同様の作用を認めたが、高濃度では細胞障害性に作用した。PDGFの阻害剤であるtrapidilは高濃度でA2B5、oligo共に細胞障害性に作用した。trapidil投与群では、astrocyteがprotoplasmicの形態から、fibrousなenzyme活性を測定し、細胞濃度と培養日数により、その活性が異なることを見い出した。oligoのMBPの欠如しているShiverermouse脳内への移植実験は近日中に開始予定である。Shiverermouseの繁殖に時間を要したが、幸いにも、実験可能となってきた。
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