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1990 年度 実績報告書

細胞融合法によるド-パミン性神経細胞株の確立ーパ-キンリン病研究の応用ー

研究課題

研究課題/領域番号 01570454
研究機関自治医科大学

研究代表者

新島 健司  自治医科大学, 医学部, 講師 (80150613)

研究分担者 小川 松夫  自治医科大学, 医学部, 助手 (50194452)
キーワードhybridization / cell line / 5ーhydroxytriptamine / serotonin
研究概要

昨年は、神経細胞の不死化技術を確立するためにネズミ胎児脳より得た神経細胞と、神経芽細胞腫より得たcell line,N18TG2とを細胞融合法する技術を確立した。この方法を用いて昨年度6個のHybrid cell lineを得ることが出来た。本年度はこれらのcell lineが果して神経細胞としての特質を有しているか否か、検討してみた。
1.免疫組織染色
神経細胞としての特性を有しているならばそれらのcell lineはそれぞれ特有な神経伝達物質を発現していることが考えられる。神経伝達物質の測定にはまとまった量の細胞が必要であるが、それでは、スクリ-ニング法として好ましくない。そこでLabーTeK Chamber glassに少ない量の細胞を短期間培養し、それを固定後様々な神経伝達物質のマ-カ-酵素もしくは神経伝達物質そのものの抗体を用いて免疫組織を行った。抗セロトニン抗体で陽性なline、抗GABA抗体で陽性なlineを得ることが出来た。それらは、抗GFAP抗体には陰性、抗チロシン水酸化酵素抗体には弱い陽性反応を示した。
2.Neurochemを用いての検討
Neurochemはアミンの一斉分析が可能である。これを用いてcell lineのアミン含有量を測定したところ一つだけにセロトニン含有陽性を認め免疫組織染色の結果と一致した。
3.Clonal hybrid cell lineの確立
以上でみたセロトニン性cell lineは細経細胞としての性質を得ている可能性が高くなった。そこでこのlineをcloningした。ところが単一cellの条件では形質を発現するlineを得ることはできなかった。これはsupportive cellの存在下で初めて形質を発現している可能性が有り次年度さらに検討を重ねたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Mieko Otsuka,et al.: "Marked Decrease Mitochondrial DNA With Multiple Deletions In a Patient With Familial Mitochondrial Myopathy." BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIOMS. 167(2). 680-685 (1990)

  • [文献書誌] Masahiro Kumagai,et al.: "Interleukin 3 As a Trophic Factor for Central Cholinergic Neurons In Vitro and In Vivo." NEURON. 2. 429-436 (1990)

  • [文献書誌] Kenji Niijima,et al.: "Enhanced Survival of Cultured Dopamine Neurons by Treatment With Solube Extracts From Chemically Deafferentiated Striatum of Aduit Rat Brain." BRAIN RESEARCH. 528. 151-154 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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