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1989 年度 実績報告書

非観血的手法に基づいた、特発性心筋症単位心筋病変の経時進行の検討

研究課題

研究課題/領域番号 01570462
研究機関東北大学

研究代表者

小岩 喜郎  東北大学, 医学部付属病院, 講師 (80091685)

研究分担者 手塚 文明  東北大学, 医学部, 助教授 (60004892)
清水 芳雄  東北大学, 医学部, 助手 (90005421)
白土 邦男  東北大学, 医学部, 助教授 (80004761)
滝島 任  東北大学, 医学部, 教授 (20004765)
キーワード心筋ヤング率 / 特発性心筋症 / 振動解析
研究概要

現在までに実験的・臨床的に確認できた事項を以下に示す。
1)本法は中空厚肉球殻(即ち心臓)の共振周波数と壁厚よりその素材のヤング率を求める方法である。本法の方法論的妥当性を検討するために既知のヤング率をもつシリコン素材を用いて厚肉球殻モデルを作成し、その共振周波数と壁厚よりヤング率を逆算して理論値と実際の値とを比較検討した。数種の異なる素材のモデルに於てはこれらのヤング率を高精度に推定でき、本法の妥当性を証明し得た。
2)人剖検心での検討は本年度では行う機会がなかった。
3)全心周期での心筋単位ヤング率を測定するには対外より心臓を振動させる機器が必要である。この為人の胸壁上より20より2000Hzの正弦波振動を入力する加振器を新たに作成、これを用いて人に於て心周期の任意の時点で心臓の共振周波数を求めることに成功した。現在超音波エコ-により左室壁厚を同時測定する検討を行っており、これら非侵襲的に求めたパラメ-タより人での全心周期での心筋ヤング率の測定が可能である。
4)また上記の心筋ヤング率測定に際しては、短時間の心臓の振動より高精度に共振周波数を求める周波数解析法が必要とされる。当初、従来用いられてきた高速フ-リエ変換(FFT)を用いた。しかしながら、このFFTでは本研究に必要とされる精度は得られなかったので、新たに本学工学部と共同で事変自己回帰スペクトル推定法を開発しこれを用いて周波数解析した。(IEEE 1990 誌上発表)
5)Mirskyらは心臓カテ-テルにより観血的に心筋ヤング率を求める方法を考案しているが、我々は拡張末期に於ける人の心筋ヤング率を非観血的に試算し、Mirskyらの方法での値と比較した。その結果、両者は直線的な関係となり高い相関関係が認められた。(第53回日循総会発表)

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroshi Kanai: "A new approach to time dependent AR modeling of multi-frame signals and its application to diagnosis of myocardial infarction." IEEE. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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