研究課題/領域番号 |
01570495
|
研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
松尾 修三 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60039823)
|
研究分担者 |
徳島 卓 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70207546)
江口 芳樹 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70193993)
鶴田 満浩 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (50155446)
|
キーワード | 冠動脈血流 / カテ先ドプラ血流計 / 虚血性心疾患 / 運動負荷 |
研究概要 |
虚血性心疾患患者の安静時及び運動負荷時の冠血流パタ-ンを検討した。対象は左冠動脈前下行枝Seg7に有意の狭窄を有する1枝病変患者。心臓カテ-テル終了後にミラ-社製カテ先ドプラ血流計をSeg6まで挿入し安静時の冠血流を測定。続いて自転車エルゴメ-タ-による運動負荷をSymptom Limitedで行い直後に同部位での血流パタ-ンを測定。心拍数、収縮期血圧、拡張期血圧、肺動脈契入圧、心拍出量についても負荷前後で測定した。さらに正常冠動脈の対照群10例についても同様に測定し比較検討した。 (結果)現在までに上記プロトコ-ルを終了した虚血性心疾患例は4例であり以下の結果を得た。負荷により心拍数の増加、収縮期及び拡張期血圧の上昇、脈圧の増大、肺動脈契入圧の上昇、心拍出量の増大を認めた。冠血流パタ-ンでは正常者に比べ虚血性心疾患患者で全血流に占める収縮期血流の割合(S/S+D比)が大であり狭窄が強い程大なる傾向であった。運動負荷によりS/S+D比は増大傾向であった。以上の結果は尚症例数が少なく統計学的な解析までには至っていない。今回運動負荷としてエルゴメ-タ-による方法を試みたが本法では運動中のカテ先の動きや10数分間という測定時間の問題もあり施行した10例中実際に測定できたのは4例のみであった。現在従って負荷法として薬物負荷による方法へ変更し試行中である。さらに今後は経皮的冠動脈形成術前後での冠血流パタ-ンの変化も検討予定である。
|