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1990 年度 実績報告書

von Willebrand(vW)病のvW因子機能ドメインの研究

研究課題

研究課題/領域番号 01570544
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

高橋 幸博  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (60142379)

キーワードvon Willebrand因子 / von willebrond病 / 機能ドメイン / 糖鎖分析
研究概要

1.vW病のコラゲン結合ドメイン:vW病患者血漿vW因子の人胎盤由来typeIIIコラゲン繊維への結合能を測定した。本測定から、患者血漿vW因子はコラゲン繊維へdoseーdependent様式で結合し、この結合にはCaイオン,ヘパリンの影響は認めなかった。又、vW因子のコラゲン結合ドメインを確認するモノクロ-ナル抗体(NMC,vW/3)で完全に抑制された。次にvW病各種病型の患者vW因子のコラゲン結合能を測定した。結果は、高分子重合障害のみられる異型vW病でコラゲン結合能の低下を認めた。
2.vW病のGPIb 結合ドメイン:vW因子と血小板膜糖蛋白GPIbの結合をmodulateするものに抗生剤の一種リストセチン及び蛇青の成分ボトロセチンが存在する。一方、このvW因子のGPIb結合ドメインを認識するモノクロ-ナル抗体(NMC.vW/4,322)の特性について報告されているが、今回、更にこの2種のmodulatarsと2種のモノクロ-ナル抗体との関係を分抗し、2種のmodulatorsのvW因子の作用機序の違いを明らかにすると共に、合成ペプタイドを用いた研究からvW因子のGPIb結合ドメインの解析をおし進めた。又、この2種のモノクロ-ナル抗体のvW病患者vW因子への結合様式の違いを見い出しているが、まだ結論を得るには至っていない。
3.vW病のvW因子糖鎖分析:vW因子糖鎖結合にはN・O両グリコシド結合の存在が明らかにされている。又、Nグリコシド結合糖鎖構造の解析も報告されている。しかし、vW因子の糖鎖と機能との関係は不明な点が多い。そこでvW病の血漿vW因子糖鎖分析法を考案した。現在、定量性、特異性を確認し、検体を測定中で、近く発表予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.PGirma,Y.Takahashi,et al.: "Ristocetin and Botrocetin Involve Two Distinct Domains of von Willebrand factor For Binding to Platelet Membrane Glycoprotein Ib." Thrombosis and Haemostasis.64(2). 326-332 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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