研究概要 |
1)Lactobacillus casei菌の入手および培養 L.casei菌ATCC 11578株は母子加療研究所所長 藤井良知先生および明治製薬薬品総合研究所の好意により、American type culture collection(Rockville,MD.,USA)より入手した。菌は分離培養後、MRSブロスにて37℃、48時間静置培養した。培養後、10,000gにて遠心分離し収穫した菌重量は500mlのプロスからwet weightで6gであった。 2)L.casei菌のcell wall多糖体の採取:Lehman,T.J.A.ら(Arthritis and Rheumatism,26,1259,1983)の方法に従って行なった。得られた抽出液中のhexoseの量をDubois,M.らの方法(Anal.Chem.,28,350,1956)により定量した。 3)現在の進行状況:血管炎誘発因子を抽出するL.casei菌は我が国にはストックされておらず、American type culture collectionより入手を介して入手せざるを得なかった。さらに1回の培養から得られる多糖体の量が当初考えていたよりも少なく、従って、本年度の研究計画の予定が遅れる結果となった。現在血管炎誘導にかかれる量のcell wall多糖体の抽出を実行中である。
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